名セリフ! (ちくま文庫 こ 38-1)
名セリフ! (ちくま文庫 こ 38-1) / 感想・レビュー
りえこ
欧米には、俳優のオーディション様に名セリフ集があると前書きにあり、良いなぁと思いました。私も好きな戯曲や練習課題になるようなものを探して戯曲を読んでいるので、名セリフ集を作りたいと思いました。セリフの部分が少ないので、もっとセリフの部分があったら良いなぁと思いました。
2012/03/10
西澤 隆
彼の世界の認識の仕方は今の僕には「教育で去勢されそうになる若者の反逆」のように古いタイプの権力への絶対的な不信感に立脚しているように見えてしまう部分もある。でも認識の先に展開される「それはなにを意味していてどこへ向かうのか」の分析は実に鮮やか。大まじめな語りは案外と茶化しで冗談めかしているところに本音があるのは深夜放送時代からかわらない。重たい話をエンターテイメントとして読ませる手際は鮮やかでまるで昔JJで連載していた書評集「恋愛王」の一編目「コンサートはなぜフルボリュームなのか」の実践例のようなのです。
2015/05/01
sasuke
名著。続編が読みたい。鴻上さんはテレビで拝見していたが、このように言語感覚に優れ、深い愛のある方だったとは本書を読むまでわからなかった。桂文珍さんの本を読んだときにも感じた「鋭い知性」を感じるとともに、演劇が教えてくれる言葉の豊かさを伝えたいという愛情にあふれた鴻上さんの言葉に触れ、心が動かされた。読後、私が思ったことは、演劇・映画を観たり、本を読んだり、音楽を聴いたりできるように,自分は元気に「ちゃんとした」(内田樹さんの言うdecent)生活をし、演劇を含む文化を下支えしていきたいということである。
2014/11/03
のほほんなかえるさん
セリフとエッセイ。選ばれている戯曲は名作揃い。著者と作品の対話をするつもりで読んだ。パート2、出てほしいなぁ。
2012/06/12
ahchan_plus
様々な演劇作品からの名セリフの紹介。作品の感動をうまく伝えながらも、その作品をよりおもしろく観るためのサイドストーリーや知識が盛り込まれていてよかった。いい作品はそれだけで十分いいものだけれど、その邪魔をせず魅力を伝えるいい本でした。
2011/10/28
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