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「心」と「国策」の内幕 (ちくま文庫 さ 24-7)

「心」と「国策」の内幕 (ちくま文庫 さ 24-7)

「心」と「国策」の内幕 (ちくま文庫 さ 24-7)

作家
斎藤貴男
出版社
筑摩書房
発売日
2011-09-07
ISBN
9784480428516
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「心」と「国策」の内幕 (ちくま文庫 さ 24-7) / 感想・レビュー

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ichiro-k

著者は「善良な大衆は、政治的に経済的に都合よく洗脳(利益誘導)される」と言いたいようだ。しかし、あーだこーだと元週刊誌の記者らしい思わせぶりな内容ばかりで「まえがき」程度の書籍。結論は「民主主義も資本主義も制度疲労を起こしている」ということ。やっぱり著者のような「正しいことを大声で主張している奴に気を付けろ」だ。

2011/10/18

猫丸

ビッグブラザーは保護者のように君を見る。良きことのためと囁き遍在する意志が我々を従順なマシンに仕立て上げようとしている。批判する力が未熟な児童に「心のノート」を押し付け「生かされてある私」の意識を刷り込む。行政サービス業の公僕が道徳と感動・絆を連呼するバカバカしさ。見え透いた口車に簡単に乗る愚民の群れ。あなたは本当にオリンピックを見て倫理的に感動するのか。僕はそんな経験、一度もないよ。人体の限界に迫るパフォーマンスに驚嘆しても、それが国家とリンクする機序は理解できない。

2021/06/03

Ikuto Nagura

心(道徳)を国家ごときに強制されてたまるかという、斎藤貴男の怒りが終章で爆発する。日本人に共通する道徳なり美徳というものがあったのならば、それを踏み潰してきたのは、軍国主義と資本主義であり、その両輪で世界戦略を進めるアメリカ帝国主義であり、それに尻尾を振ってきた自民党政府ではあるまいか。「心の時代の正体が見えてきた。最も人間らしいものの素晴らしさが高々と掲げられているのに、その実態は、人間らしさへの渇きでさえもない。人間が人間であることの何もかもを絡め取り、利用し尽くしてしまおうとする者どもの営みである」

2015/10/27

黒頭巾ちゃん

 引用が多くて読みづらかった、引用の内容をかいつまんでくれればよかったのに。  大まかに言えば、「国が心の話を言ったら、国の都合なので疑ってかかること」ですね。むしろ、逆をいった方がいいかも  中でも、「トイレの掃除で心が磨かれる」というのはやはり怪しい。イエローハットの社長が推進しているらしいが、その経営自体も怪しい

2012/11/02

kukikeikou

力作。心を枯渇させた上に、国家的に敷設しなおすというディストピアが各方面で展開されている。現在問題化している事象の萌芽を10年以上前の取材時に汲み取り、予見してみせている(安倍・EM菌・辺野古)。心理学者の河合の存在。ダーウィニズムを否定して見せる疑似科学・教育勢力が荷担する、社会ダーウィニズム=新自由主義。

2019/03/02

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