USAカニバケツ: 超大国の三面記事的真実 (ちくま文庫 ま 42-1)
USAカニバケツ: 超大国の三面記事的真実 (ちくま文庫 ま 42-1) / 感想・レビュー
ヨーイチ
「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」 芭蕉 町山智浩のアメリカレポートはこの句に尽きる。三面記事の面白い奴を紹介しているとはいえ、矢張りアメリカって国のスケールの大きさに呆れたりしながら、その後をチョコチョコくっ付いてきた日本を想像して悲しくなる。15年前くらいの話なので現トランプ大統領も唯のトンデモ金持ち枠で登場している。そうそう、一番為になったのは題名の「カニバケツ」だった。それにしてもこれホントかいな。日本語の諺もちょっと思いつかない。知りたい人は最初の方にあるので立ち読みでどうぞ。
2017/06/14
HANA
奇妙なタイトルと思っていたけど、カニバケツってそういう意味だったのですね。スポーツや俳優、市井の人々の日本にはあまり知られていないアメリカの(主にダメな)姿を紹介した一冊。人気も金も持てる者が全てをかっ攫っていき、それ以外の人は振り落とされないように必死でしがみつかないといけない姿がなんとも言えず哀しいが、よく考えるとこれはアメリカだけの病理じゃないな。政治に関する部分はあいかわらず妙にヒステリックになるが、今回の紹介はカルチャー方面ということでアメリカの知られざる姿を存分に堪能することができた。
2012/10/21
おさむ
10年以上前の作品ですが、町山さんのスタンスはぶれていません。超大国である米国が実は裸の王様であることを伝えてくれます。ちょっとゴシップ系やスキャンダル系が多いのがたまに傷ですかね。
2014/11/18
ウィズ
いつもアメリカの裏を教えてくれる町山先生の初期の作品です。女優のメグ・ライアンの姉が破産した話しにはドン引きでした。アメリカありえねぇ!
2014/11/09
yumiusa
【購入】[再]内容は三面のゴシップネタが満載。町山さんの本の中では、読み返す回数が少ないかな。とはいえ、町山節は相変わらずで嫌いじゃない。そして何をおいても、あとがきの閣下(デーモン小暮)の文章だけは何度も読み返してしまう。
2015/10/28
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