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女嫌いの平家物語 (ちくま文庫 お 39-11)

女嫌いの平家物語 (ちくま文庫 お 39-11)

女嫌いの平家物語 (ちくま文庫 お 39-11)

作家
大塚ひかり
出版社
筑摩書房
発売日
2012-07-01
ISBN
9784480429551
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女嫌いの平家物語 (ちくま文庫 お 39-11) / 感想・レビュー

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はなん

系図が詳しいので大河の手助けになると勧められて手にする。女性中心の平安時代から男性中心の鎌倉へ。その過渡期の物語というところにはなるほど、と思いました。。少々苦労して読了。

2012/09/30

びっぐすとん

108円本。『平家物語』は授業で習った場面や有名どころしか知らないが、これは「男の、男による、男のための物語」かもしれない。女の気持ちには触れてないし、著者が指摘する「編纂者は男性同性愛者で母親にコンプレックスがある」というのはあながち間違いじゃないかもしれない。後の時代と違い、戦で死ぬのは男だけ。妻子を遺す男の未練、残された女の愛惜。軍記物かと思ってきたが、仏教思想と相まって現代の日本人の涙も誘う魂の救済の物語なのか。愛しい人を失う悲しみに敵味方も時代も関係ない。平家の公達が哀れ。維盛一目見てみたい😍

2019/06/24

のれん

源氏物語とは対照的だとされる平家物語。所謂男性社会になった鎌倉時代でどのように男性に興味を抱かせたのか。清く優しい美女達が儚い自己犠牲をもって男性の友情や滅びを礼賛する。著者は性別通りの女性視点でこれを糾弾するわけだが、中でも巴の下りはかなり響いた。所詮は男の差別が隠れた敬意に振り回される、男に都合の良い女ということか。  ただ義仲と兼平の友情とか好きな自分としては、男色は勘弁して貰いたい。仏教は女嫌いで男色に走りやすい傾向があることは知っているが、その辺も考察してくれれば納得できたかもしれない。

2019/10/23

Juichi Oda

源氏物語の専門家である大塚ひかりさんが平家物語を読めば、ホモセクシャルがこれを記したとのこと。その真偽はさておき平家物語は、女性が中心だった平安時代から、男が中心になる鎌倉時代への変わり目の文学とし、価値観が大きく変わった時代の産物としている。その中では、女は表に出てこず、評価もされない。そこを「女嫌いの」としているのだけれど、そんな見方が新鮮で、とっても興味深く読める一冊でした。彼女の源氏物語関連も是非読んでください。

2012/09/11

Gen Kato

平家物語に登場する女性たちを現代的視点で紹介。ホモが作者って言いきっちゃうのは……大胆ですね(汗)

2013/11/06

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