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謎の部屋: 謎のギャラリー (ちくま文庫 き 24-5)

謎の部屋: 謎のギャラリー (ちくま文庫 き 24-5)

謎の部屋: 謎のギャラリー (ちくま文庫 き 24-5)

作家
北村薫
宇野千代
出版社
筑摩書房
発売日
2012-07-01
ISBN
9784480429612
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謎の部屋: 謎のギャラリー (ちくま文庫 き 24-5) / 感想・レビュー

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KAZOO

北村さんが選んだ謎を主題としたアンソロジーです。ほとんど読んだことがないものばかりで、日本人作家の作品も多く楽しめました。とくに都井さんや城さんの作品はえ―っという感じを最後に残してくれます。いつもながらの北村さんと宮部さんの対談が作品により深みを与えてくれる気がします。

2020/12/02

sin

収められた作品の質に異議を唱えるつもりはないが、やはりこの編者のチョイスの仕方は自分には合わない。ミステリアスなものと本格物や通俗ミステリ、かと思えば一転、深いところでの謎といったものをごった煮にしている…と読み終わったら意図的にそれらを部屋わけして収めてあると解説された。「じゃあ部屋の扉ぐらい付けなさいよ」居心地が悪くてしょうがない(笑)カーシュが一等好きなのは決まっているが、『遊びの時間は終わらない』『絶壁』『エリナーの肖像』『返済されなかった一日』そしてなにより『私のノアの箱舟』が今回の宝物でした。

2016/05/25

あくび虫

「謎」はミステリに限らないのですね。いろいろな「不思議」の味わいがあり、どれを読んでも面白かったです。それぞれが個性的で、際立っていて、とても贅沢。1作目の「大人の絵本」で心にさざ波を立てられ、「俄あれ」の危うい空気に息をつめ、「遊びの時間は終わらない」で緊張から解き放たれて笑ってしまう。「領土」「どなた?」の味わいが好きです。「埃だらけの抽斗」には忘れがたいものがあります。「エリナーの肖像」の程よく感傷的な雰囲気も素敵でした。――世の中面白い本がたくさんあるんだなあ、と。楽しい時間を過ごせました。

2018/06/08

もなおー

個人的に好きなアンソロジー集の一本。 今回は『謎の部屋』ということで、リドルストーリーやミステリが特に多い作品集。普段ミステリはほとんど読まないので、ちょっと新鮮な気持ちで読めました。 特に気に入ったのが『遊びの時間は終わらない』『絶壁』『領土』『豚の島の女王』『どなた?』『猫じゃ猫じゃ』『指輪』『黒いハンカチ』。ニシ・アヅマ先生は今シリーズ物として出たら人気出そうかな…?

2015/03/08

このみ

はじめの数編、不思議な感触の物語が続き、今回の北村薫氏の「謎」の趣向を楽しむ。都井邦彦「遊びの時間は終わらない」、これは面白い着想。映画「踊る大捜査線2」の冒頭にこれを元にしただろうシーンがあったことを思い出し、ワクワク。本作は本木雅弘主演で映画化もされているから、折りがあれば観てみたい。ジェイムス・F・ヘンドリクス「定期巡視」は、ゴールドラッシュの採掘場での事件。一発当てる夢を見ている荒くれ者達の男くさい会話にすっかりやられた。飲んべえ爺達イカす。その人生訓、とても気に入っている。

2016/04/21

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