明るい原田病日記: 私の体の中で内戦が起こった (ちくま文庫 も 11-10)
明るい原田病日記: 私の体の中で内戦が起こった (ちくま文庫 も 11-10) / 感想・レビュー
とよぽん
森まゆみさんがこんな大変な病気になっておられたとは、全然知らなかった。そもそも、原田病って、聞いたこともなかった。それにしても、日本中飛び回っていらっしゃる忙しい生活で、明るい闘病日記だ。友人に優れたお医者様がいらっしゃるのも心強い。発症して3か月後には、お父様が亡くなられるという辛いことも重なる。文庫版巻末に、この病気を発見された、原田先生の生涯が紹介されている。天草にお墓参りに行きたいと、森さんが書いている。2007年3月発症、単行本は2010年、文庫版は2013年に出版。今は、大丈夫なのだろうか。
2018/08/05
ゆきらぱ
世の中には知られていない病気がたくさんある。原田氏病は免疫が上がり、自己を攻撃してしまうらしい。免疫とは無闇に上げるものでもないことがわかった。作者の森まゆみさんは谷根千の雑誌を作り夕焼けだんだんの名付け親でもある。その経歴と写真からおっとりした方を想像したが意外に怒ってばかり。掛けていた郵便局の保険が残高不足で失効したのは営業マンが不親切、とピリピリしていたが郵便局がお知らせの手紙を届けても手紙は大量に来るから読まない、と当然のように書いてあるのを見て病気も大変だが世の営業も大変だと思ってしまった。
2017/05/31
てくてく
免疫疾患の一つである原田病を発症した著者が、原田病の症状を自覚し、入院・通院を行っていた時期の日記風読み物。全身に影響が及んでいるにもかかわらず眼科メインの対応+たらい回しとなることの辛さ、マイナーな病気であるがためのわかりづらさなどが何度も指摘されていて印象に残った。この他、この時期にお父様を無くされたことに関する記述もあり、読み応えがあった。なぜ自らを守るための免疫が自らを攻撃してしまうのかという点に関するお皿のたとえは確かに理解しやすかった。<おすすめ>
2014/10/20
糸くず
友人にこの病気の患者がいるので、読んでみた。「直線がギザギザに見える」「目の中に色とりどりの雪が降る」「白いものがだんだん黄ばんで見えてくる」といった感覚は掴みようがないのだが、「そういった見え方がある」ということがわかっただけでもよかったと思う。一見元気に見えても、本人の感覚の部分で不調があることを知っていれば、あまりストレスを感じない接し方を考えることもできるかなと思った。
2014/01/28
bun
自己免疫疾患の原田病。まさに内戦!
2013/09/11
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