憲法が変わっても戦争にならない? (ちくま文庫)
憲法が変わっても戦争にならない? (ちくま文庫) / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
重要箇所はゴシック太字。憲法の役割は、国の権力を縛ること(42頁)。暴走を阻止するためのもの、と換言できよう。井筒監督は、アメリカの内憂なのに、他国の平和と民主主義を監視すると干渉したり・・・と厳しい(69頁)。斎藤貴男氏の「自由な発想を抑える監視社会」は、昨今の秘密保全法やマイナンバー制度で拍車がかかる不安が増幅してきた。警察は神様じゃない(202頁)。そりゃそうだ。格差の拡大と固定化(224頁)。人生格差で面白くはないはな。自分の頭で考えない、衆愚になってはいけない。本を読んで賢い大衆になるべきだな。
2013/09/18
tsubomi
2013.09.20-09.28:憲法についていろんな人が意見を述べている本ですが、全体として基本的に改憲に反対の立場から書かれています。憲法改正というとよく9条が話題になりますが、私が危惧しているのはむしろ個人の権利が脅かされたり、国家が国民生活に強制的に介入してくることです。改憲は、本当にそれが‘内容改善’になるのなら私は賛成ですが、現状で提案されている変更案がとても改善につながるとは感じられないため現時点では憲法の変更には反対です。この本で心に残ったのは、「命令されて芽生える愛はない」ということ。
2013/09/28
編集長
改憲反対の立場で書かれた本。わかりやすい。2006年に出版された本の文庫化(2013年4月)。テーマがテーマなので文庫化の際のアップデートはしっかりしています。私は1ミリも憲法を変えるべきではないとは考えていませんが、いまの政治・国際・社会状況のなかでは、改憲反対というしかありません。この本は、学問的なまとめの部分もいいですが、「II章 井筒監督の教えたるわ!歴史と憲法」の熱いシャウト感が素敵です。(井筒監督とは顔が似ていると言われることがあり、なんだかな〜と思っていましたが、いまは光栄に思います(笑))
2013/09/27
まさきち
第一次安倍内閣のときに書かれた本に,適宜増補されたものらしい.いろんな人の戦争を危惧する話.戦争を恐れる改憲論は,大体大げさになる.鍵を開けて家を出たら必ず泥棒が入るような物言いになる.実際には万が一だ.でも,絶対におこってはいけない万が一なので,鍵をかけるように,今,憲法を変えようとしている人たちからは守らないといけない.将来の改憲に反対はしないが,あの人たちには絶対にダメだ.9条の効用については伊勢崎賢治さんの活動が,具体策になりうるのに紹介されてないのが残念.
2013/07/19
まるこ
今、日本では、憲法改正に賛成なひとが半数を超えてるんですよね。 自民党が出してる改正案の問題点など、よくわかります。 私はよく分からないけど、こっちかな?みたいな意見はしたくないので憲法について勉強中です。 この本は複数の方々が、憲法改正に反対の方向で書かれてます。 斎藤貴男さんのコラムは非常に勉強になりました。 井筒さんと室井佑月さんは感情的過ぎて、読んでてはぁ?と思ったり。大事なことだから、建設的に、冷静的に考えていきたいと思います。
2014/02/18
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