真鍋博のプラネタリウム:星新一の挿絵たち (ちくま文庫)
真鍋博のプラネタリウム:星新一の挿絵たち (ちくま文庫) / 感想・レビュー
セウテス
星新一先生の作品と言えば、この挿し絵となるのだが、私は申し訳ない事に真鍋博氏の名前を覚えていなかった。この押し絵が作品のイメージを何倍にも膨らませ、物語の中に私をサッと導いてくれたのは言うまでもない。本作は挿し絵と共に、作品の出だしの数行が載っているのだが、今観ても何の話なのか推理を働かせ、自分でも驚いたのだがほとんどの物語が思い出された。本当に挿し絵の力とは凄いものだ、読んだ当時の情景がテレビドラマを観ている様に、はっきりと浮かんだのは懐かしいものだ。また星新一作品を読みたくなる、本作も再読するだろう。
2022/01/20
tengen
若い頃にたくさん読んだ星新一ショートショート。そのカバーや挿絵に散りばめられた不思議な真鍋博さんのイラスト集。 各ストーリーの書き出し数行を添えて掲載されてます。 こんなに印象的な組み合わせはそうそうありません、とても懐かしいです。 星新一さんが読みたくなりました。
2018/01/14
しゅわ
【図書館】勝手に星さん再読まつりの番外編。星さんがショートショート1001編を超えたのを記念し、星さんといえば!という名コンビ・真鍋博さんの挿絵の中から傑作を選りすぐった…ちょっと変わりダネの一冊です。星さんの作品のタイトルや一部も載っているので、ページをめくるだけで星さんワールドが広がる楽しいひとときでした♪ 所有しているのは新潮文庫版ですが、読メ登録の際にこのちくま文庫版の存在を知り、こちらにはご長男で恐竜博士・真鍋真氏の解説が追加されていると聞いて取り寄せてみました。
2015/08/23
シブ吉
本や雑誌のページをめくる。タイトルと同時に目に飛び込む「挿し絵」で、その話や記事を想像し、読むかどうか、更には、買うかどうかの判断をしている気がします。本書は、そんな挿し絵の達人「真鍋博さん」と、ショートショートの達人「星新一さん」の共犯本。短い物語の切れ味を損なうことなく、本文へと誘う挿し絵に魅了されてしまいました。和田誠さんとともに、星さんの作品世界を彩った真鍋博さんの独特のイラスト世界が堪能できる一冊です。
2013/10/06
ぐうぐう
真鍋博と言えば、ハヤカワ文庫のアガサ・クリスティーのカバーイラストを連想する人も多いだろうが、それ以上に星新一を想像する人が圧倒的に多いに違いない。雑誌掲載時の星新一のショートショートに添えられた真鍋博のイラストを収録した本書は、1983年に新潮社から刊行された。なので、星も真鍋も当時は在命で、星はまえがきを、真鍋はあとがきを書いている。単純に真鍋のイラストだけが収録されているのではなく、そこに星のショートショートの書き出しの文章が引用されている。(つづく)
2018/03/21
感想・レビューをもっと見る