英国セント・キルダ島で知った何も持たない生き方 (ちくま文庫 い 39-5)
英国セント・キルダ島で知った何も持たない生き方 (ちくま文庫 い 39-5) / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
2003年初出。イギリス本土から遮断された絶海の孤島、セント・キルダで人々が生きぬくためには村を支えている若い人手が常に必要だった(35頁)。今日することを皆で決めるセント・キルダ議会(40頁)ってすごいね。その日暮らしでも民主主義なんだな。キルダのような原始社会の人々は、生きていくためにしなければいけないことにしたがった(216頁)。1930年5月10日、島に残った労働可能な島民全員が、離島への援助を嘆願した(230頁)。
2016/06/17
はなよ
図書館から。イギリスに行ってみたくなると同時に、今の生き方でいいのか?と疑問を抱くようになった。善意の押しつけほど厄介なものはない。原始的な生活に戻るのは無理だとしても、せめてモラルだけは失わないようにしたい。
2017/12/03
さく
“何も持たない生き方”を褒めまくる本と思って読んだら、島の外の文化の介入により生活が壊れていった話だった。物や情報に振り回されない生き方は穏やかだが、一方で過酷を強いられる。例えば、医療・食料の不足は生死に直結する。それでも島の生き方を尊重すべきだったのではないかという論調だが、何が幸せか、というのは本当に難しい。
2014/11/05
ややいやこ
限界集落の移住物語と私はとらえました。 震災で故郷を追われた人々の姿と一部重ね合わせてしまいました。 また、日本中にある限界集落の現状とも重なります。 故郷のある人は強いなって思います。そしてその故郷が健在であるというのは、大切な事なんですね。 我が集落も過疎化が進んでいます。他人事とは思えない話でした。
2013/10/15
macky
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2022/09/17
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