白土三平論 (ちくま文庫 よ 28-2)
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白土三平論 (ちくま文庫 よ 28-2) / 感想・レビュー
ヨーイチ
本書を読んで分かった事が有る。「自分は白土作品の本当の読者では無かった」と云う事実。「カムイ伝」の最初の方だけ姉の蔵書を繰り返し読んで、まあ、分かったつもり。これは白土の責任では無いが、カムイ伝のような作品を月刊誌、週刊誌連載でついて行ける普通の読者が沢山いるとは思えない。漫画の進化、発表媒体の変遷、アニメ化との関連等々、この分野は考えなければならない歴史が有るし、其れは今も進行中なのであろう。兎に角労作。広範で長大な白土三平の世界を俯瞰し、解説、解釈が為されている。続く
2015/08/01
Tenouji
力作である。読みごたえあり。分身の術とは何か?何を表現しようとしたのか。独特の暗さは、シートン動物記に起源があるんだね。掟は非情である。この無常観が、なぜか、たまらない。
2014/11/09
Vakira
昔懐かしい白土三平の忍者漫画が読みたくなった。「カムイ伝」最後の方の記憶がないので、この本のおかげで再読を決めた。
2013/09/29
takao
ふむ
2024/04/24
hal
同時代的には系統的に読破するところまでいかなかった白土三平の仕事を俯瞰することができる、文庫本500頁級の大著。各作品の筋立て概説→評論という構成で、基本的に時間軸に沿って書かれているので、淡々と読み進むことができる。何より著者の作家への愛情が強く感じられる。カムイ伝やカムイ外伝を通巻で読めるように、古本屋巡りでもしようかな?
2014/04/08
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