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「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉 (ちくま文庫 さ 29-5)

「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉 (ちくま文庫 さ 29-5)

「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉 (ちくま文庫 さ 29-5)

作家
斎藤環
出版社
筑摩書房
発売日
2014-05-08
ISBN
9784480431677
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「ひきこもり」救出マニュアル〈理論編〉 (ちくま文庫 さ 29-5) / 感想・レビュー

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燃えつきた棒

主に「ひきこもり」の子どもを持つ家族のために書かれた実用的な入門書である。 Q&A形式で極めて平易に書かれており、とても読みやすい。 また、本や新聞などのメディア経由で知り得た医師を選ぶことは、患者数が増え過ぎて、治療の質が下がっている怖れがあるので、あまりお勧めできないなどと、著者自身の限界まで曝け出して、努めて誠実な姿勢で語っており、信頼するに足りる良書だと思う。 しばらく、この人の本をフォローしてみたい。

2019/01/12

saga

本書は「実践編」と対をなすものであるが、Q&A形式で進行する内容は理論編といえども具体的な内容となっている。不登校とひきこもりの違いや関係性が解説されており参考になった。後半では統合失調症とひきこもりに関する記述が多いところを見ると、多くの保護者が悩んでいることなのだと感じた。

2014/08/31

ばんだねいっぺい

 「家族関係の徹底した再構築に基づいて本人を動かしていく。」、「治療と正論はことごとく対立します。」、 理想的な三要素は、「両親の協力態勢」、「時間をかける」、「適切な対応」。要は、生易しいことではないということだ。「隗より始めよ」ということで、「信じて待ち」ながら、周囲も変化し、成長を遂げていくしかないこということか。

2018/12/28

mari

『極端な話、この本の情報さえあれば、専門家抜きでもひきこもりから抜けだすことが可能になる、というくらいの実用性を持たせたいのです』とあるように著者の決意と真剣な取り組みがビシバシ伝わります。本人にしろ親にしろ情報を求めることが大切だと思った。必ず方法はある。とても良い本だと思います。理論編に続き実践編も読みます。

2014/06/11

やまやま

一問一答で明解です。個人、家庭、社会の三領域が接点を失うことでひきこもりシステムができたという見解はよくわかります。細部で気になったのは、いくつかの因子がブラックボックスであったとしても、入出力を見れば対応方法は見出せるという論法の一方で、齋藤先生は成育歴や既往歴といった要素が定かでないと対応が間違う可能性を共に述べるので、若干マニュアルという表題とはちぐはぐ(名人芸の世界)ではあります。高年齢化は、元次官の方が息子さんを手にかけるという端的な話題でもありましたが、受容できる環境づくりが重要です。

2020/03/10

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