70年代日本SFベスト集成2: 1972年度版 (ちくま文庫 つ 19-4)
70年代日本SFベスト集成2: 1972年度版 (ちくま文庫 つ 19-4) / 感想・レビュー
ぜんこう
筒井康隆編の1972年度のSFベスト集成。松本零士のマンガも入っててびっくり&懐かしい。SFだけどあの頃の時代背景の影響もちらほら(当時僕は中学生くらいだから偉そうなことは言えないけど)。 やっぱり星新一、筒井康隆、小松左京の大御所は安心して読める。 それより解説に書かれてたように1972年というのは広瀬正さんが亡くなった年だったんですね。本当に惜しい人を早く亡くしました。 この「70年代SFベスト集成」シリーズ、2から読んじゃったけど、他のも図書館で目に付いたら借りてみようと思います。
2015/05/27
月世界旅行したい
意外に既読の作品が多かった。やっぱり星新一さんの作品が好き。
2015/04/12
まんだよつお
本書の圧巻は小松左京の『結晶星団』。ほぼ同じ質量、同じ直径、同じ表面温度の14個の恒星が、一辺500億キロの正四面体12個と、六つの正四角錘が組み合わさり、正六角柱の二つの底面がとがった水晶の結晶体のような形を形成する。これだけでも常人では考えつかないイメージなのに、加えてその中心部に位置する「謎の暗黒」に封じ込められた存在の正体。造物主は正義か? この宇宙は正義か?
2021/11/01
深海魚
荒巻義雄「柔らかい時計」も素晴らしかったけど、今回は小松左京「結晶星団」に全部持っていかれた。いまやこんな壮大なSFを書く作家もほとんどおらず、読みたければ過去の遺産を漁るしかないのか。科学性や現代性だけに囚われない“昔のSF”の良さが詰まった傑作でした。他には星新一「門のある家」が好き。藤本泉「ひきさかれた街」は自己顕示欲丸出しの中二病主人公による他人すべてを見下した一人称の語りが延々続いてつまらないので飛ばしました。
2016/07/12
やす
星新一は氏にとっては長編。筒井康隆は絶好調?小松左京は代表作ー3位の名作。当時は読まなかった山野浩一、河野典生もよし
2015/09/13
感想・レビューをもっと見る