70年代日本SFベスト集成5: 1975年度版 (ちくま文庫 つ 19-7)
70年代日本SFベスト集成5: 1975年度版 (ちくま文庫 つ 19-7) / 感想・レビュー
ぜんこう
既読やったけど、小松左京「ヴォミーサ」、筒井康隆「メタモルフォセス群島」、堀晃「暗黒星団」などが良かった。半村良「ボール箱」も面白かった。70年代がこの巻で終わるのは寂しい。
2015/07/30
くさてる
ジャンルの浸透と拡散という表現がふさわしい、70年代日本SFべスト集成最終巻。どれをとっても一筋縄でいかない作品揃いです。そのなかでも、奇想というか奇妙というかどうにも表現しがたい設定、なのに素晴らしく官能的で落ち着かない後味が残る半村良「ボール箱」、発表当時の世相のことは知りませんが、現代日本で読み返すと身に迫るようなリアリティがある、かんべむさし「サイコロ特攻隊」のニ作がとくに印象的でした。
2015/09/12
ざび
1975年にもなるともはやSFという範疇から外れはじめてきた。しかし、相変わらず星新一と小松左京は群を抜いている。そして、筒井康隆氏のメタモルフォセス群島は、私も年輪を重ねたおかげで、その作品の偉大さを初めて理解できたと思う。
2015/07/22
F4ふぁんとむ
後半の怒涛のラインナップは無敵。捨て曲なし。どれも再読だが、それでも楽しめる。いい時代だった。
2020/06/03
オシャレ泥棒
分かっていたがこの巻で終わりかぁ…。「テレビジョン」アマチュア作品とのこと。今では言い尽くされたテーマながら短い中できちんとテレビのくだらなさが表現されている。本当にこんな流れが存在するかもしれないことが恐ろしい。「ボール箱」ユーモラスな設定ながら少しエロチックで哀愁を感じる。「重要な部分」既読。「ブラック・ジャック」形骸化しがちな「命の重さ」という言葉に込められた真理を浮き上がらせる対照的な二話。しかしSFなのか…?(コメントへ続く)
2015/06/23
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