言葉なんかおぼえるんじゃなかった: 詩人からの伝言 (ちくま文庫 た 76-1)
言葉なんかおぼえるんじゃなかった: 詩人からの伝言 (ちくま文庫 た 76-1) / 感想・レビュー
こばまり
なんてチャーミングな人だったのだろう。グラスを傾けながら聴いてみたかった、大人の授業。にやにやドキドキしながら読了。
2017/03/03
ばんだねいっぺい
詩人・田村翁からの笑いのいななきと素敵な警句の響き渡る名エッセイ。四千の日と夜もかっこいいが、レインコートや私の生活作法の方が好きだな。 これは、ずっと本棚に置いておきたい。
2017/11/03
pulpo8
284ページ足らずで、2時間もかからず読める。田村隆一の語りの途中に詩が挿入され、飽きることなく楽しく読めた。お気に入りの詩は「1999」。十匹の蟻のうち働いているのはたった一匹なんだとか!しかも睡眠時間は22時間(笑)。なんだか脱力感のある詩だ。それから「緑の思想」「木」も詩集「腐敗性物質」で既読だが好き。語りの方も「ううむ……」と唸らされることばかり。特に“男は観念的な生き物”女は存在自体が“創る者”という一文が印象的だった。教師の給料を上げれば子供の才能を見つけて伸ばすことが出来るという意見も良い。
2015/06/01
angelooo7
詩人ってムカつくよね。自分だけの悩みだったはずなのに。言葉にならないもどかしさに苦しみ、それを模索することが歓びだったのに。彼らはいとも容易く、わたしから奪っていく。よりきれいなことばで。より深くより正確にえぐりながら。
2015/06/09
Bartleby
著者の代表作とインタビューが交互に収録されている。以前別のところで知って忘れられなくなった詩「帰途」も収められている。「帰途」を知った時刃物のように鋭利な感性の人というイメージを抱いた。作品(特に初期)を読んでみて改めてその印象を強くした。それとは対照的に恋愛から借金の仕方まで語るインタビューの方は軽妙洒脱といった感じで、こんな側面もあったのかと新鮮だった。でもそのどちらも著者の中では一つのことなのだろうという印象も同時に受けた。著者の作品をもっと読んでみたい。
2015/01/07
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