キャラクター精神分析: マンガ・文学・日本人 (ちくま文庫 さ 29-7)
キャラクター精神分析: マンガ・文学・日本人 (ちくま文庫 さ 29-7) / 感想・レビュー
Aster
日をあけてやっと読了。話自体は興味深いけれど、個人的にはあまり面白くなかった。冗長で理論を延々こねくり回している感じが苦手でした。
2020/09/12
harass
ヲタ文化と著者の専門分野の精神医学などをからませる評論。ヲタ系だけでなく日本人文化や社会までの射程がある。こういうのはこの著者の独壇場だと感心する。ネットやヲタ文化を多数取り上げているで特に間違ってないのはさすがだ。大塚英志新城カズマ清涼院流水西尾維新のキャラ作成の相違点などの指摘は読みがいがあった。やっぱり西尾はえらい才能やと感じる。ネット文化の話題で偽春菜やブロント語のことがでてきてのけぞってしまった。
2017/02/27
佐島楓
「キャラクター」という文脈で語ることが可能な事象が現代日本においていかに多いか、と気づかされた。自分の位置づけさえもキャラで説明してしまう人間なんて、日本人だけなのではないだろうか。
2015/01/10
Porco
再読。第一章のキャラ化する若者は何度読んでも、学校のクラスという一社会での役割を意識的に演じて、その演じた役割と自己の差異にかなりの年数悩み続けていた中高学生時代を送っていた哀しいいきものだったので、本筋からは離れるがそこに関しては下手な鬱話より効く。読んでいて「心の古傷を理詰めで解体しないでくれ」と言いたくなるほどに気が滅入る。 (1/2)
2024/08/30
いりあ
精神科医 斎藤環氏によるキャラクター論です。学校やTVの中などの現実世界とマンガ、アニメやアートなどの創作における「キャラ」を比較検討し、キャラの定義を「同一性を伝達するもの」としています。まだまだ荒削りな部分も感じられるので、多数の方によるさらなる考察が望まれます。本書の中では「キャラクター」「キャラ」を明確に分けており、その上で「キャラ」について論じているので、本当であれば「キャラ精神分析」になるのかなと思いながら読みました。
2018/10/06
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