“少女神”第9号 (ちくま文庫 ふ 48-1)
“少女神”第9号 (ちくま文庫 ふ 48-1) / 感想・レビュー
みっぴー
マイノリティに属する人達を扱った作品が多かったです。どの話も主人公は、二十歳未満の少女。クラブ、ロックバンド、ビーチ、ドライブ、ドラッグ、、、少女達を取り巻く様々な誘惑。それを当たり前のように受け入れる少女達。最高にクールです。特に二人の母と暮らす少女が、父を探しに旅に出る『マンハッタンのドラゴン』が素晴らしかった。次点は『ブルー』。十年、二十年後、彼女達はどんな大人になっているのだろうか…
2017/06/29
ひめか*
金原さん翻訳だから面白そうだと期待したけれど、思ったほど面白くなかった。ポップでアメリカンな少女小説。活字もカラフルのグラデーションになっていて、ヤングアダルトっぽいなと思った。女の子二人で雑誌を作ったりするキラキラ少女小説な面もあれば、好きな男の子にゲイだと告げられるなど、性や死について描く面もあって、10代の女の子としてはいろんなこと考えさせられる短編集になってるのではないかと思う。本当の父親探しの旅に出かける「マンハッタンのドラゴン」が個人的に一番印象に残り良かった。ラストが素敵。
2016/03/31
絹恵
心に大切に秘める永遠の純粋性を、宝箱をそっと開けて光に透かして見たようでした。海を泳ぎ切る途中に出逢う別れと胸を突く痛みによって、この海が涙で出来ていたことを知ります。そして愛を知ることで、この海のその深さを知ります。たくさんのことを知って行く過程で、思いが思い出になって、たくさんの大切なことを忘れてしまう切なさを思い出しました。
2015/03/06
あんこ
こういう本が中学生のときにあればよかったのに!と。文体はほんとうにポップ&キュート。でもファンタジーっぽい感じがあるのに、中身は結構いろんな問題を描いているのでそのギャップに驚きます。それぞれの短編で何が正解か突きつけてこないところも好印象でした。欲を言うと過去に遡って10代前半のわたしの枕元に置いてきたいところだけど、今読めてよかった!
2016/11/13
KI
私とあなたが一緒なら最強だと思うんだ。
2019/02/15
感想・レビューをもっと見る