人生をいじくり回してはいけない (ちくま文庫)
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人生をいじくり回してはいけない (ちくま文庫) / 感想・レビュー
kinkin
戦時中に現地の住民との交流や思い出が多く描かれていた。その時水木さんの感じた「彼らは生きるためにちょっと働いているという感じ、逆に日本人はややもすると働くために生きているのではないか」という話が印象に残った。戦争という理不尽さは水木さんの本でたくさん描かれているがそれでも描ききれないことは山ほどあったと思う。豊かな暮らしや物に囲まれた暮らしをするために、それぞれの人生でもっと大切な時間、例えば好きなことを犠牲にした生き方こそタイトルの「人生をいじくり回してはいけない」が意味しているのだと感じた。
2015/12/14
Shoji
人生を積み重ねてきた人の言葉には含蓄があります。この本には、死地を通り抜けて来た水木しげるさんの価値観が書かれています。さぞかし厳しい道のりだった筈なのに、その価値観の押し付けは全くありません。ユーモラスです。おおらかな気持ちになりました。人生をいじくり回してはいけない。まさにタイトル通りだと思う。これからの人生、奇跡を信じて生きて行こうと思った。
2017/06/22
馨
好きなことを仕事にし、好きなことだけをして生きてきたとおっしゃる中に、ラバウルでの想像を絶する戦争を経験され、土人との、ふれあい等から学んだ哲学的な考え(ゲーテ)や強い芯も感じます。妖怪に対する思いも素敵!世の中に妖怪がいると思うことは悪いことじゃないし昔の人の不便な生活に対する感情が生み出したものと考えると納得です。
2015/06/13
yamatoshiuruhashi
水木センセイのエッセイ集。自ら書かれたり聞き書きだったりを集めたもの。「テレビくん」を少年マガジン誌上でリアルタイムに読んで以来のファンの一人としては、特別目新しい話題はないのだが、死線を乗り越え、尋常ならざる経験をしてこられた人の話だけに、語り口、表現が変わっただけで、また読んで染み込むことがある。
2024/08/11
みち
この本を読んで「戦争がない時代に産まれただけで幸せだ」という父の言葉を思い出した。水木さんの戦争体験は明るく書いていても、本当に悲惨な経験だったと思う。貴重な体験を読ませて頂けた。そして、妖怪がいる。と想像を豊かに膨らませられる所が素敵だなーと思いました。大人になるにつれ、想像したり、妄想したりする事が無くなってきているので、できれば、そういう楽しさを取り戻したい。
2018/11/15
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