COM傑作選 下 1970~1971 (ちくま文庫 ち 7-5)
COM傑作選 下 1970~1971 (ちくま文庫 ち 7-5) / 感想・レビュー
Vakira
COM傑作選(上)が面白かったので早速購入して読む。COMの廃刊となる1971年とその前の1970年の掲載傑作作品集。これまた漫画の純文学作品。それから47年、約半世紀後に読んでも新鮮だ。収穫は色々あるが、赤塚不二夫の「トキワ荘物語」が絵はあのバカボンですがちゃんと青春してます。親友石森との交友関係がいいわ~。よく石森と映画を見に行ったってことでその題名が紹介されウンウンと。諸星大二郎の入選作もあり、若くしてその絵の個性的な表現と力量に感動。萩尾望都、上村一夫とか懐かしさに浸りました。
2017/02/17
くさてる
70年代のマンガ雑誌「COM」の傑作選。自分でも意外だったけれど、樹村みのり「解放の最初の日」は既読だった。いつどこで読んだのか忘れてしまったけれど、この内容ははっきり覚えているので、それだけ衝撃だったのだろう。他にもマンガだけでない読み物の再録が多く、70年という時代を感じる一冊。しかし同時に、真の傑作は時代を越えるということも再録されている萩尾望都の作品などから感じることが出来ました。
2015/06/03
ジロリン
樹村みのり「解放の最初の日」が、また読めただけでも、買った甲斐があるというもの。これを描いたのが、20歳ちょっと過ぎという事実に唖然とする。巻末の少女まんが家座談会で、萩尾望都がほとんど発言していないのは、ご愛敬…まぁ、メンバーが凄すぎますからw
2015/04/15
gtn
"中途半端なガロ"という印象。虫プロ刊行なのだから、ガロの対立軸ということを、もっと鮮明にすればよかったのに。短命だったのも分かる。
2022/08/07
阿部義彦
当時たまに、貸本屋で借りて読んでた身としては、石森章太郎さんの、「ファンタジーワールド、ジュン」が、凄かった印象があり、ハードカバーの豪華本を少ない小遣いから、捻出して買ったのを覚えてます。とにかく当時としては画期的な雑誌だったと認識を新たにしました。樹村みのるさん、萩尾望都さんの2作品が光ってます。手塚さん、やはり先見性がありました。愛がつたわります。
2015/04/25
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