秀吉はいつ知ったか (ちくま文庫 や 22-34)
秀吉はいつ知ったか (ちくま文庫 や 22-34) / 感想・レビュー
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
タイトル「秀吉はいつ知ったか」のような戦国や赤穂浪士、幕末など歴史にまつわる山風先生のエッセイ集。 /この世は虚構だ。この世はすべて虚構だと考えると空しいけれど、しかしそれがこの人間世界だとあきらめるよりほかはなかろう。 / 大衆の喝采を受ける正義はいくぶん狂気の分子をふくんでいる。/ シニカルな人生観は戦争や戦後の変わり身の早い人々を見つめてきたからだろうか。
2015/11/26
ヨーイチ
山田風太郎のエッセイ集。小説と違って割と淡々とした文章が多い。あれだけ小説を書きまくっていたので、無理に仕事を受ける必要も無かっただろう。東京・多摩市(最寄りは聖蹟桜ヶ丘)住まいの身辺雑記が意外な程新鮮であった。学生時代は八王子住まいで京王沿線が懐かしかったからかも知れない。作家のタレント化が当たり前になった現代から見ると、静かな執筆生活が伺える。長期にわたる規則正しい夜型。「妖説太閤記」も「魔軍の通過」も既読なので、まあ、確認という感じ。続く
2015/10/13
タツ フカガワ
初めて読んだ山風先生のエッセイがこんなに面白いとは。身辺雑記から政治、歴史観などを読むほどに、あの破天荒かつ独創的な発想の一端が垣間見えてくるようです。また苦笑、微笑、吹き出し笑いありのとても楽しい読書でした。それにしても山風先生の博覧強記には驚きました。
2020/03/08
誰かのプリン
山田風太郎初読み本。歴史に関する推察が鋭いと思います。他の作品も読んで見よう。
2020/04/02
さきん
中国大返しに潜む秀吉の情報網とその裏にあっただろう権謀を推理する「秀吉はいつ知ったか」。福澤諭吉と榎本武揚の心理とそのすれ違いを考察する「その後の叛将・榎本武揚」。歴史的人物の評価の移りかわりや役割の大きさについて思いをはせる「大楠公とヒトラー」著者は少し浪費癖があるようだが、作品は読んでみたいと思った
2015/10/10
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