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アンビエント・ドライヴァー (ちくま文庫 ほ 24-1)

アンビエント・ドライヴァー (ちくま文庫 ほ 24-1)

アンビエント・ドライヴァー (ちくま文庫 ほ 24-1)

作家
細野晴臣
出版社
筑摩書房
発売日
2016-02-09
ISBN
9784480433428
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アンビエント・ドライヴァー (ちくま文庫 ほ 24-1) / 感想・レビュー

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ねこさん

音楽に疲れ、静けさを味わうために南の島へ。他者承認を願い、人以上の何かを尊ぶ。神秘主義と言えば聞こえはいい。円盤、曼荼羅、ネイティブ・アメリカン、それらを礼讃することで肥大化した自己を相対的に矮小化し、畢竟その自己を肯定するという消費。仮に言語化し得ない世界があるにせよ、ただ自分の経験していない世界で、生物と無生物の営みがあることと変わらないはずなのに。特別でない自己への省察ができない人、周囲でへつらう人たちの姿が浮かぶ。テイ・トウワが、筆者に嫌われていないかを気にしてばかりいる後書きが、何とも見苦しい。

2018/10/17

しゅん

以前から細野晴臣(と彼を崇拝してる人)に対する違和感を持っていたのだけど、その正体がわかってきた。彼の美意識や危機意識は、それを裏付ける具体的な体験が紋切り型にしか表現されないからいたずらに抽象的で、ことわざのような便利な流通性しか持たない。聞こえはいいけど「おじさんの雑感」以上のことは何も言ってなくて、あまり関心しない文章だと思う。スピリチュアリズムに細野が惹かれるのもそのぼんやりした抽象性と関連しているのではないか。坂本龍一が「ビーチボーイズ聞いたことないからオススメ教えて」と連絡してくる話は好き。

2018/10/11

阿部義彦

細野さんが自分と同じくらいの歳頃に考えたり感じたりした事が書かれています。ラブ&ピース&トランスの事や当時はまっていたアンビエント・ミュージックの事など興味深いです。私はある意味細野さんは日本のブライアン・イーノと思っております。日本でのアンビエントレコードの第一号が細野さんのアルバム「フィルハーモニー」ではないかと。偶然かこの本読みながらブライアン・イーノの「ミュージックフォーエアポート」も買いました。歌詞のない自らは主張しない音楽。俺様ロックや頑張ろう応援青春歌(笑)の対極にある音達。楽しめました。

2016/02/19

ばんだねいっぺい

「曲が一曲生まれれば、ミューズは、喜ぶ。僕は、基本的にミューズが喜べばいい、と思っている。あとのことは、さほど重要じゃないかもしれない。」この一節がお気に入り。

2016/02/16

geromichi

細野さんの文章は簡潔で読みやすく、いつも面白い。

2021/03/01

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