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キオスクのキリオ (ちくま文庫 ひ 19-2)

キオスクのキリオ (ちくま文庫 ひ 19-2)

キオスクのキリオ (ちくま文庫 ひ 19-2)

作家
東直子
出版社
筑摩書房
発売日
2017-01-10
ISBN
9784480434234
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キオスクのキリオ (ちくま文庫 ひ 19-2) / 感想・レビュー

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しんごろ

自分なら面倒くさいというか、ややこしい人だなと思う人達が、なぜかキオスクに働いているキリオに寄ってくるという話。ホントになぜだか面倒くさい人とか、ややこしい人とかに好かれる人っているよね。そのキリオが、かわいいというかなんかいいんだよね。キリオのしゃべる関西弁が心地よく、会心の一撃級の人生についての一言がたまらない。放っておけない不思議なキャラクターですね。ああ!キリオ、また変なのに絡まれてるわ、とにかく頑張れ~と応援しながら、読んでしまう不思議な連作短編集でした。

2018/05/20

ゴンゾウ@新潮部

キオスクで働く大阪生まれのおっちゃん、キクオ。冴えない中年なのだが、何故だが人が寄ってくる。そしてもててしまう。優しい語り口とノーと言えない性格。こんなおっちゃんがいないかな。

2019/10/12

chimako

東さんの本は書名が絶妙である。どんな話?と興味をひく。新聞とつまみに囲まれた風采の上がらないおじさんが表紙。これが「キオスクのキリオ」なんだろうと想像する。このおっちゃん、実にイライラする。何だかんだとキオスクの販売口に来るワケわからない人たちに良いように翻弄される。押しの強い客に押しきられ家に入れ、住み着かれ、とつぜん出ていかれたりする。子どもにまで付け入る隙を与える。けど、このキリオ、憎めないし「こういうのも有りかもな」と思ってしまう。さいごの二編が好きだった。キリオのうまれた経緯はあとがきで。

2020/09/22

小梅

タイトル買いした本。初読み作家さんでした。 表紙からのイメージとは少し違って微妙な感じでした( ˘ω˘ )

2017/06/13

ばう

★★★『とりつくしま』以来病みつきになってしまった現実のようなそうでないような不思議な世界を描く東さんの連作短編集。大阪弁を話すキリオさんはキオスクの店員さん。どこにでもいそうなおっちゃんなのに悩みを抱える人達が彼の元にやって来てあれこれ相談をもちかける。そのどう考えても無理でしょうという願いをスルリと受け止めてくれるキリオさんはほんまにええ人やなぁ。理不尽とも言える願いも聞いてくれて彼らのいいように流されているようで実は芯の部分は決して流されていないキリオさん。だからみんな彼のところにやってくるのかな?

2022/03/21

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