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この世は落語 (ちくま文庫 な 19-4)

この世は落語 (ちくま文庫 な 19-4)

この世は落語 (ちくま文庫 な 19-4)

作家
中野翠
出版社
筑摩書房
発売日
2017-09-06
ISBN
9784480434616
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この世は落語 (ちくま文庫 な 19-4) / 感想・レビュー

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fwhd8325

とても面白い、名著だと思います。落語を心から楽しんでいることが伝わってきます。私は、まだ聞きかじりなだけですが本当に楽しく読みました。落語の噺をこんな形でまとめてくれるなんて、ありがたや、ありがたやです。これから落語を聴こうと思っている方にも、十分聴いてきた落語通の方のどちらにも楽しめると思います。

2021/03/09

Porco

文楽志ん生,志ん朝など薦める噺家に偏りがあるが作者の好みなんだろうと。作者はCDだけど自分は今風に音楽のサブスクなりでひとつの話が読み終わればひとつの噺を…という風にひと月ふた月1年とゆるりと聴きつつ読んでいた。今まで「落語の名人といやあ有名だし立川一門よ」と思っていたがこの浅慮は恥ずべきものだったなと。 (1/3)

2024/07/16

浅香山三郎

少し前まで、中野翠さんの書いたものは、読まず嫌ひだつたが、たまたま『歌舞伎のぐるりノート』を読んで、この人が伝統藝能をテーマに書くものは面白いなと気づいた。本書もその期待を裏切らない。ひとつひとつはさほど長くない文章ながら、噺の筋立て、登場人物の魅力、演じ手の好みなどを、無駄無く粋に、余り説明しすぎない批評のカタチで教ヘてくれる。多くの落語の速記や関連本をラインナップにもつ、ちくま文庫らしい軽みが丁度よい。

2020/05/20

スイバギ

落語の各噺の分かりやすい解説からその魅力、そこから話が展開していく軽妙洒脱な文章でとても面白く読んだ。著者の落語愛が溢れてくるようにみずみずしい情熱が文章に乗っかってくる感じ。現代にそぐわない落語の世界の感覚を捉えながらも、しかしそうした江戸時代の庶民の持っていた「粋」「遊び」のような文化を前提に現代の大衆の在り方をちくりと風刺する、そのバランス感覚がまた気持ちよかった。

2020/11/14

Yoshihiro Yamamoto

B 落語に関するエッセイ。54席が取り上げられているが、聞いたことがないのが11席。早速聴いてみよう。この本を読んでいて、欲しくなったもののいくつか…○古谷三敏:寄席芸人伝(全11巻。小学館)○立川談志:現代落語論 ○矢野誠一:新版落語手帳 ○小三治:ま・く・ら、もひとつ ま・く・ら ○圓生百席(CDシリーズ) ○八代目・桂文楽DVDボックス(八枚組) ○滝田ゆう:落語劇場(文春文庫、のちにちくま文庫) ○滝田ゆう:寺島町奇譚 ○京須偕充:落語名人会・夢の勢揃い(文春文庫)○ 鈴木大拙:禅と日本文化。

2019/08/12

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