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増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫)

増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫)

増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫)

作家
田口久美子
出版社
筑摩書房
発売日
2017-12-07
ISBN
9784480434845
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増補 書店不屈宣言 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

学生に戻ってから、リアル書店を利用する機会が格段に増えた。やはりそこで働く書店員さんの姿を見ると、書店を潰してはいけないという強い思いがこみ上げてくる。この本でも書店員さん一人ひとりがプロ意識を持ち、困難な現状を打破するにはどうすればよいか知恵を絞っている。私も本に関する仕事に携わりたいため、とても深刻に受け止めた。書を探しに街に出るのは楽しいということを、すべての年代の方々に広く知らしめるにはどうすればよいのだろう。

2018/01/09

ユメ

今「よいものをなるべく安く(できればタダで)早く手に入れたい」という価値観がスタイリッシュだとされている。消費者として自然な心理だとは思う。しかし、その一辺倒では作り手側が成り立たなくなってしまう。あらゆるジャンルに言えることではあるが、いちばんこの「今時の価値観」の皺寄せが来ているのが本のような「文化」なのだという気がする。私の本に対する価値観は著者と同じだ。好きなものはきちんと対価を支払って手に入れる。すなわち、本は書店で買う。だって、そうしなければ私たちの愛する本という文化は滅びてしまうではないか。

2018/11/21

penguin-blue

ネットで便利に本が買えるようになっても、本屋の店先であれこれ本を手に取りつつ欲しいと思う本に出会ったり選んだりする喜びは何物にも代えがたい。大きな書店や旅先の書店はちょっとしたテーマパーク並みのわくわく感。この本は本を手に取らせるために書店側の担当者が何を考え、どう棚を作り、売るための努力をしているのか、というのが垣間見えて興味深かった。アマゾンへの記述などあまりに書店業界寄りではあるものの、やっぱり本屋に育てられ、本屋の存続を願う読み手としてはなるべくネットではなく、店頭で本を買って行きたいとしみじみ。

2018/08/30

カブ

本屋さんにお勤めしたかった。本に囲まれて過ごせるなんてほんとうに幸せ。でも、きっと幸せなことばかりじゃないんだろうな。本屋さん、頑張って!

2018/02/08

taraimo

昭和の本屋さんのイメージは、立ち読み禁止! それが今や閲覧スペースがあり、珈琲の香り漂うカフェも併設され、読み手には寛ぎの空間に。著者の経験やスタッフの声から、各ジャンルの傾向や本への思いが伝わります。一方で出版不況、流通の壁、電子書籍化……厳しい現実が。こちらの書店を訪ねて、注目される新刊や話題作以外に、各階で背表紙を眺め、作り手を想像したり装丁に惹かれたり、9階へ辿り着きました。一生知らずに終る本は無数ある中、たまたま出合える奇跡の本。リアル書店で、そんな宝探しがしたいです。やはり紙の本がいいな。

2020/03/15

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