吉行淳之介ベスト・エッセイ (ちくま文庫)
吉行淳之介ベスト・エッセイ (ちくま文庫) / 感想・レビュー
佐島楓
かなりの割合で既読のはずの文章が含まれているが、それでも面白く読んだ。まさに吉行エッセイの選りすぐり版、このかたがどんな作家なのかだいたいわかるため入門にはちょうどいい。新たな読者が生まれることを願う。
2018/02/22
橘
面白かったです。吉行淳之介は初めて読みましたが、文章が軽くて明るくてするする読めました。時代の違いがあるので風俗や考え方は昔だなぁと思うところもあるのですが、今でもはっとするところもありました。「生きているのに、汚れていないつもりならば、それは鈍感である」、これはしみじみします。作家さんたちとの思い出も面白かったです。苛々することがあっても、これからは「気に入らぬ風もあろうに柳かな」と唱えればなんだか落ち着いていられそうです。
2019/05/04
阿部義彦
吉行淳之介さんは余り馴染みが無かったので、良い入門になりました。色川武大さんや有名になる前の澁澤龍彦さんなど私の好きな作家とも幅広く付き合って、洒脱でスマートな人だなあといった印象。美学のある大人です。小説も機会があったら読んでみたいです。
2018/03/15
ハマー
女の選び方 ここだけ見ると何とも男尊女卑的に見える。しかし、内容は、女性の方が何枚も上手で、勝ち目がないから人生経験を積んでから対等の地位に立って伴侶などを選びなさいという事である。筆者曰く、20代の男女を比べてみると、10歳ぐらいの差で男性の方が未熟だそうだ。男性が歳を取れば当然女性も歳を取るから、この差は一向に埋まらなそうである。そこで、男性は10歳年下の女性と交際すれば良いそうである。同年代が好きな私は何とか急成長を遂げねばなるまい。興味津々で読んでしまったから、頭に入る入る。ちょっと恥ずかしい。
NORA
愉快な視点や文のセンスといったものをあまり感じとれず、途中で飽きてしまった。ひとりの人間として非常に魅力的な人物だったようだが、吉行淳之介の文章は合わないのかもしれない。
2020/03/20
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