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パスティス (ちくま文庫)

パスティス (ちくま文庫)

パスティス (ちくま文庫)

作家
中島京子
出版社
筑摩書房
発売日
2019-04-10
ISBN
9784480435866
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パスティス (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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ままこ

サブタイトルの〈大人のアリスと三月兎のお茶会〉に惹かれて手に取った。中島さんらしいシュールで軽妙なパスティーシュ短編集。「Mとマットと幼なじみのトゥー」途中で気づいたけどあの作品が元ネタだったんだ…上手いパロディ化。「親指ひめ」などお伽話系は風刺が効いていた。「国際動物会議」オリジナルは知らなかったけどこの世界観は好き。文豪作品が多く知らなかったのが割とあり知ってればもっと楽しめたのかも。

2019/06/10

小夜風

【所蔵】いろんな作家の作品に対するオマージュというかパロディというか、遊び心満載な一冊でした。私はどちらかというとカバーとかリメイクとかパロディも、あんまり好きではなく、どうしたってオリジナルに敵う訳はないと思ってしまうのですが、この本は元の作品を殆ど知らなかったこともあってか、とても楽しく読めました。その作品を知らなくてもその作家の作風を知っていれば、あぁ凄い…ぽいわぁ…と驚きました。まるでその文豪たちが中島さんに憑いて書かせたみたいな…今も生きていれば本当に書きそうだと思うくらい、とても感心しました。

2019/05/17

フリウリ

真夜中の電子図書貸出サービス。元ネタも読んでみたい、もう一度読みたいと思わせるのは、作者の思う壺か。「坪内逍遥」による「ゴドーを待たっしゃれ」の翻訳は、いわゆる「現代語」による訳文よりもわかりやすいかも。「ゴドー」の不条理感と、戯作調の日本語の語感やリズムが合うことにびっくりした。初読みの作家さん。おもしろい。8

2023/01/09

マサ

元の話を知らないものも多かったのだが、読み進んでいくうちにそれぞれの話の独特な雰囲気にはまっていく感じ。「夢一夜」は特に。「Mとマットと…」は終盤やっとパロディのネタが分かって2度読み。こういう楽しみもパスティーシュならではかなと。「あとがき」がまた凝っていて、最後まで気が抜けない(?)本でした。

2022/10/31

ぴちゃん

名作のパロディで、中には読んだことがないものあったので作品そのものを楽しむことができました。 宮沢賢治のパロディ『毒蛾』はどこか不気味で怖い雰囲気がお気に入りです。その他に『親指ひめ』『国際動物作家会議』が興味深かったです。 原作を読んでみたいと思いました。

2020/10/30

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