戦略読書日記 (ちくま文庫)
戦略読書日記 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
あすなろ
面白そうと書店で手にし、新聞書評に取り上げられていた本。それでも望外に面白かった本。経営学大学院ゼミの恩師との行き帰りや飲み会での本の話を楽しくしてた頃を思い出した。楠木先生は一橋ビジネススクール教授。ホント脳内タイムスリップした。ストイックなまでの読書に対する姿勢。そして、敢えて専門の経営学以外の本を載せてその思考展開を語る様がホント懐かしくあの季節をフラッシュバックさせてくれるのだ。あの季節に戻りたい。今考えればあれはここで語られているとおり儀礼的に必要な僕の人間形成の時季だった。そんな感じで一気読み
2019/06/16
nbhd
不思議なつくりの本だ。最近「ストーリーとしての競争戦略」という、べらぼーにおもしろい本を読んだのだけど、本書はその副読本にあたる。副読本というか、メイキング・オブ・「ストーリーとしての競争戦略」だ。メイキング好きの僕としてはたまらない。で、さらに考えると、メイキング・オブというか、「シンキング・オブ」でもある。読み、考え、書き、書いたものから考えて書いた本だ。さらに考えると、シンキング・オブにとどまらず、もはや「 I am ストーリーとしての競争戦略」だ。私は本であり、本は私である。不思議なつくりの本だ。
2024/09/22
緋莢
タイトルに日記とついているけど、日記じゃない(実際の月日でも、×月×日という形式じゃない)というのはよくある。まあ、著者も「まえがき」で、「気持ち、日記…」(取り上げた本を読んで、触発された考えた事を自由気ままに書いていることから、「気持ち、日記」らしい)。と、ここの感想読む限り、〝日記”という部分にこだわっている人はいない模様。閑話休題。著者が若い頃に、好きなことを仕事にするにはどういうことかを教えてくれたと紹介する(続く
2023/12/11
Porco
SNSで実際こうして書いていたりしているように私も書評なり感想なりを読むのが好きなタイプだ。それを読んで「あー!そういう観点があったか」と気づかなかった悔しさと、感心とちょびっとの嫉妬にいっぱいの興味が入り混じった感情を覚えたことなど数え切れない。本を通して感じられる著者のセンスは自分では磨けないものであって感心が止められなかった。解説で言っていたように本書が格闘技というなら、さながら各章それぞれが読者対著者の1つの試合だ。結果は22戦全敗でKO。大半の本が読みたくなってしまった。
2023/10/12
Mark X Japan
経営のビジネス書だけではなく,様々なジャンルの本から戦略を考える上での思考のセンスを考察しています。また,ビジネス書以外の方が,面白くて考えさせられる内容です。幅広い教養が大事なことを実感しました。☆:4.0
2019/05/22
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