ブルース・リー (ちくま文庫)
ブルース・リー (ちくま文庫) / 感想・レビュー
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
2019年 7月10日 初版。。。子役をやっているとは知らなかった。4作しか知らないといってもよい。私の世代だと成龍だろうか。しかし幼少の頃、功夫映画をよくやっていたので、李小龍の4作もよく見た記憶がある。その後死因調査物の本などを読んだことはあったが、子役のほうは知らなかったといえる。
2019/09/28
さとうしん
ブルース・リーの子役時代の作品について詳述するとともに、90年代あたりまでの香港映画史ともなっている点に特色がある。ブルース・リーがその出自から香港にあってもアメリカにあっても異分子であったこと、ブルース・リーのミソジニー、中国武術とナショナリズムの問題、ブルース・リー作品の世界的な受容など、取り扱う話題は幅広い。香港映画に興味のある向きは手にとって損はないと思う。
2019/08/14
田中峰和
四方田が20歳のころブルース・リーと出会った。空手バカ一代の人気もあって当時の青少年は、素手で戦うヒーローに憧れていたし、東大のインテリ学生四方田も同様だった。「燃えよドラゴン」が日本や米国で大ヒットとなったとき、すでに李小龍は亡くなっていたことがさらに人気に拍車をかけたようだ。アメリカで生まれ香港で少年期を過ごした彼は再度渡米し、クンフー普及と映画デビューに青春をかけたが夢破れ故郷に帰る。香港で3本のクンフー映画を成功させた後、米国資本で成功させたのがかの映画。格闘家としての強さが成功の秘訣だったのだ。
2019/12/03
リEガン
「燃えよドラゴン」の衝撃は46年を経ても色褪せない。何度映画館に足を運んだだろう。一日中闇に身を沈めたこともあった。闘神の伝説はそれぞれの心にそれぞれの在り様で刻まれている。だから、本書はひとつのブルース・リー研究として興味深く読んだ。5月8日から始まる生誕80周年記念の主演作リバイバル上映。「燃えよドラゴン」がラインナップされていないのは残念だが、スクリーンでの再会を楽しみにしている。
2020/03/23
ほたぴょん
僕自身が物心ついた時分、ブルース・リーは既に物故していたが、ジャッキー・チェンは大人気だった。おそらく同年代の友人たちも僕も、ブルース・リーは漫画などの中でパロディで消化していたはずで、だから高校生時分に初めてテレビ放映で見た「燃えよドラゴン」は、ジャッキー流のアクロバットもコメディもない、自分たちの世代にとっては異質のクンフー映画として少し話題になった。なぜブルース・リーがAであり、ジャッキー・チェンが非Aなのか、対照比較に割いたページは本書では多くないが、それをルーツから考えるヒントとして興味深い。
2022/10/11
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