独居老人スタイル (ちくま文庫)
独居老人スタイル (ちくま文庫) / 感想・レビュー
itokake
様々な老人たちの暮らし方。巻頭カラーのページに首つり死体?と思ったら、そういうパフォーマンスだった。露出しながら逆立ちする老人も。個性強めな老人16人の生き様を紹介。私の母も独居老人で、この数カ月は母がため込んだ荷物を処分しながらの引越手伝いに翻弄された。近距離に引っ越してきた母は、これから新しい暮らしを作っていくのだろう。いろんな生き方があっていいし、老人が小さくならないといけない社会では安心して年をとれない。規格外な老人たちにびっくりしながらも、なんだかホッとした。
2024/08/21
オカピー
登場する皆さん、それぞれ矜持を持たれて生きていて素晴らしいと思いました。自分はどんな生き方をしたいのか、流されて生きるのも、自然にあるがままに生きるのも、目標をもって生きるのも、好きなことだけをして生きるのも、全部、自分次第。周りの事等、気にせず、前を見つめてマイペースで、楽しき生きていきましょう。
2023/02/26
マーク
38 不思議な人々、刺激的。ほぼ無名な老人に焦点を充てた的外れな一冊。画家に変な、素敵な人多いかな?あとがき、秀逸。 ●戸谷誠 画家 ●ダダカン 糸井寛二 ダダイスト 篦棒な人々、竹熊健太郎→必読書ろ ●不思議な漫画家 川崎ゆきお ●ぷっチャリン。母親 ●勝ち組 死ぬ5秒前に、あゝ面白かったと思えるか否か ◎虚空 稲垣足穂。知識人99人の死に方 角川 物分かりのいい好々爺よりも、頑固な扱いにくい老人、として生きる!
2022/05/30
しゅうこう
「死ぬ5秒前に『あ~、おもしろかった」と言えるかどうか」は本当にその通りなんだよ。よく死ぬためによく生きる。だいぶ型破りな人たちの生きざまを本書で追っていったけど、自分のやりたいことを、やりたい時に、やりたいだけやるということの素晴らしさを感じた。
2021/09/07
at@n
出てくる老人はアーチストや芸人が多いため独居の生活スタイルというより芸歴や活動歴を読みたいわけじゃないのになというところもある。これぞガロ漫画家という感じの川崎ゆきおには静かな暮らしぶりなのに圧倒される。ポルノ映画のフィルムを繋ぎ続ける映画館主には、ニュー・シネマ・パラダイスの映写技師アルフレードは実在したんだという気持ちにさせられた。三味線奏者の芸を思わせる端正なたたずまいが住居からも見えてくるようだ。
2020/05/28
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