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秘本大岡政談 (ちくま文庫)

秘本大岡政談 (ちくま文庫)

秘本大岡政談 (ちくま文庫)

作家
井上ひさし
出版社
筑摩書房
発売日
2020-04-10
ISBN
9784480436610
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秘本大岡政談 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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Ribes triste

江戸、明治の時代小説短編集。「秘本 大岡政談」の3編が面白かったです。大岡越前守の名裁きの陰には、書物奉行同心 奈佐勝英の活躍があったという切口がうまい。もっと書いてほしかった。

2020/05/01

ソババッケ

7つの短編集。内3つが大岡政談部分で、大岡に過去の判例やアイデアを提供する紅葉山の新米の書物奉行の話。町人には人気の大岡忠相だが、武家の間では将軍吉宗のお気に入りは妬まれる。事件の判決には神経を使わなければならなず、苦悩していた。紅葉山文庫の仕事内容も詳述され興味深い。明治ものの「合牢者」は警視庁の特務課探偵掛の矢飼巡査部長が、上司の命で難事件解決のために鍛冶橋監獄の拘置所へ潜り込むというもの。7編の中では続編を期待するほど面白い。上司の巡査副総長というのが実に個性的なくわせもので駆け引きの名手。★3.3

2020/08/01

広瀬研究会

大岡越前の見事な裁きは、書物奉行・奈佐又助と江戸城内・紅葉山文庫の蔵書が支えていた、という『秘本大岡政談』シリーズの筋立てが楽しい。特に『花盗人の命運は「大明律集解」にあり』が面白く、連載3回で終わってしまったのは、とても惜しい。『いろはにほへと捕物帳』も第1話で中断してしまったみたいだし、何だか井上ひさしさんらしいな。

2021/04/11

takao

ふむ

2021/12/07

トロロ

井上先生の傑作時代短編コレクションと称して、江戸モノ5編、明治期2編の計7編。江戸モノのうち、3編が「大岡」関係。「入江橋のご隠居」が、書物奉行だったころの話。 江戸モノは、笑えたが、明治期のものは、現代に近いせいか、ちょっと怖い話でした。 どれも、先生の知識をフルに活かし、おもしろい内容です。 ただ、山本一力氏による解説の「白鯨」との比較は、あまりにも唐突で、面喰ってしまった。

2020/06/24

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