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破壊せよ、と笑いは言った 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

破壊せよ、と笑いは言った 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

破壊せよ、と笑いは言った 現代マンガ選集 (ちくま文庫)

作家
斎藤宣彦
出版社
筑摩書房
発売日
2020-06-11
ISBN
9784480436726
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破壊せよ、と笑いは言った 現代マンガ選集 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

既成概念を笑い飛ばすことも、マンガが果たした役割だ。今も風刺の効いたマンガはあるが、前世紀の方がよほど過激だったし、作品量も多かったことがわかる。石ノ森章太郎・つのだじろうの作品は、ふつうに少年マンガだが、読者層が変わっていった時代を反映してか、青年コミックのパロディに満ちたアナーキーな作品が満載。しかし時代背景を知らない年齢層には、別世界の作品のように映るかもしれない。入手しづらい作品を優先して収録しているのは、時代を発掘するという点で、資料的によい選択だと思う。

2020/09/20

keroppi

マンガの「笑い」は、既成概念や価値観をぶち壊してきた。そもそも、マンガの起源は、「笑い」であり、「諷刺」だった。それが、ギャグマンガというジャンルを生み出し、さらにポップな芸術へと昇華していく。ここに集められたマンガは、時代を映し出し、作家たちの戦いを描き出す。赤瀬川原平「櫻画報大全」は蔵書しており、読み返したくなってきた。

2020/06/20

立花孝志大嫌いおじさん・寺

昭和のギャグ漫画集。ポピュラーなものもあるが、珍しいものを中心に纏められている。つのだじろうの『ブラック団』があるが、以前読んだ武居俊樹の名著『赤塚不二夫のことを書いたのだ!』(文春文庫)で、つのだが「赤塚にギャグを教えたのは自分」と言っていて赤塚を憤慨させたそうだ。武居の本には、赤塚が長谷邦夫の事も嫌っていた記述があり、それらの人達が漏れなく本書で同居しているのが感慨深い。高信太郎と佐伯俊男が描いた『天才ばかぼん』や、赤塚が尊敬した杉浦茂の下ネタ漫画(赤塚の雑誌で発表された!)等、楽しく拝見した。

2021/10/05

Vakira

今回テーマはギャクだ。「笑い」への挑戦。あまり読んでなかったが長谷邦夫さんのパロディー漫画が壺りました。作品集再販して欲しい。おお~林静一さんデビューはガロだったのね。シュールでオシャレ。オシャレといえば大矢ちきさん。絵素敵~ 確か昔「ぴあ」に掲載していた記憶。矢作俊彦??漫画も描いてたの?しかもアメコミ調でカッコイイ~。うんうん山上たつひこ「喜劇新思想大系」好きだったな~ 和田誠さんも漫画描いてた。それもカメレオンの様に有名漫画家のソックリモノマネ素晴らしい~ 今回もワクワクの読書体験。3集目も楽しみだ

2020/06/18

ぐうぐう

笑いは、その破壊力が増すと、必然的にシュールさを招く。常識を逸脱する行為なのだから、そこに不条理が生まれるのは当然の帰結だ。佐々木マキの「見知らぬ星で」を読むと、そのことを実感する。ただ、笑いを極め過ぎると、笑えなくなる現象が起こることもある。緊張と緩和の緩和とは、親しみと言い換えることができるかもしれない。ぶっ飛ぶだけでは笑えないのだ。そういう意味で、赤塚不二夫はやっぱり凄い。(つづく)

2020/07/07

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