現代マンガ選集 少女たちの覚醒 (ちくま文庫)
現代マンガ選集 少女たちの覚醒 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
keroppi
ちくま文庫「現代マンガ選集」のラストを飾るのは、恩田陸編による少女マンガ。マンガを読みまくっていた私も、少女マンガは縁遠かった。特に、ここに収録された少女マンガ誌に掲載されていたものは読んだことがなかった。「海街diary」すら映画で見ていただけで原作は初読みである。女性ならではの視点で心の綾を描く作品たちに、こうやって触れることが出来たのは幸いだ。ホラーと言える「聖ロザリンド」にはショックを受けた。とりあえずこれにて完結し、マンガの魅力を再認識させてくれた「現代マンガ選集」全8巻に感謝したい。
2020/12/25
Vakira
今回少女マンガ特集。名前は聞いたことありますが、読んだことあるマンガ家さんは萩尾望都と倉多江美の2人だけ。萩尾望都さんの作品は48年も前の作品。その頃から少女漫画にSF入れてます。素晴らしい。一条ゆかりさんはミステリー仕立てで読ませます。意外や表現はエロイ。少女漫画こんな絵描いて良かったの?かなりオマセ、進んでましたね。収穫は吉田秋生の映画にもなった「海街diary」いいわ~ 比較的最近14年前。続きを読んで見たくなる。この刊にて現代マンガ選集は終了。チョット残念。
2020/12/24
ぐうぐう
なんだか奇妙なラインナップだなぁと眺めていて、編者である恩田陸の解説を読んで合点がいく。恩田がリアルタイムで雑誌掲載時に読んでいた作品が選ばれているのだ。つまり、個人的なセレクションであり、けれどその選択基準は、少女漫画においてはきっと正しい。萩尾望都は『精霊狩り』から選ばれており、もちろん既読であるが、内容よりもそのしなやかなペンタッチに痺れる。続く一条ゆかりも、一条漫画にしては不思議な感触の作品で、それもまた個人史セレクションゆえの面白さだ。(つづく)
2021/01/10
阿部義彦
恩田陸さんが個人的趣味で選んだ巻です。ラストの、「海街diary」第一回に全てを持っていかれた感もします。萩尾望都、倉多江美、坂田靖子、清原なつのなんかが趣味でした。
2021/01/24
くさてる
恩田陸選出の少女漫画アンソロジー。選出された作品は時代を感じるものと時代を超えるものとがありますが、どれも高水準。初読では、やはりさすがの美内すずえ、あまりの漫画力の高さに感服。既読では、倉田江美と篠有紀子がいいなあと思いつつ、やっぱりやっぱり、わたなべまさこ「聖ロザリンド」が最高でした。幼いころにこれを読んだときからミステリや怪奇ものが好きになったのかも。しかしこのシリーズ、面白いのですが、やはり「現代」というところが疑問。現代マンガと呼べるのは吉田秋生のみですね。
2021/01/30
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