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飛田残月 (ちくま文庫)

飛田残月 (ちくま文庫)

飛田残月 (ちくま文庫)

作家
黒岩重吾
出版社
筑摩書房
発売日
2020-08-11
ISBN
9784480436870
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飛田残月 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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やいっち

著者は、証券会社、闇ブローカー、同人誌「文学者」のグループに参加など、さすがに濃厚な人生経験の持ち主(Wikipedia参照)。多額の借金を抱え、「帰るべきところがなくなったために、退院後は釜ヶ崎(あいりん地区)のドヤ街、飛田商店街に近い東田町に移り住み、トランプ占い、キャバレーの呼び込み、「水道産業新聞」編集長などさまざまな職業を経験。飛田の娼婦たちとも顔なじみになる」という。本短編集は、特に飛田商店街に近い東田町に移り住み、飛田の娼婦たちとも顔なじみという経験が裏うちとなっている。

2020/08/29

Shoji

西成という特殊な街での男と女の人間模様。登場する主人公の女は娼婦。欲望に翻弄される男と女の描写が凄い。この小説に書かれたことは、西成という街では日常の一コマかもしれない。じめじめして、すえた臭いが漂ってくる、そんな物語だった。

2020/10/12

JKD

戦後の混沌期を象徴するかのようなジメジメと暑苦しい雰囲気の中で男と女が必死に生きる姿がとにかく生々しい。西成とか飛田が舞台になる話は、不思議と元気が出てきます。

2020/10/04

バボイヨシヤ

孤独、哀愁と優しさが溢れている。二冊目にして、黒岩重吾にすっかりファンになった。先に読んだ同じ街に住む人々を描いた連作集のような『西成山王ホテル』に比べて、こちらはキレ味のある短編をいい意味で寄せ集めた雑多な味わい。作家自身が実際に体験した手記のような作品もあった。ちくま文庫からもう一作『飛田ホテル』という短編集も出ているので読みたい。アルビレオによるシリーズ装丁がタイトルロゴ、西川真以子さんの装画がバッチリハマっててカッコいい。

2020/09/21

kiiseegen

八つの短編が収録。「黒岩・西成モノ」は病み付きになる。四作目、五作目と復刊して...期待してます。

2020/08/11

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