10年後、君に仕事はあるのか? (ちくま文庫)
10年後、君に仕事はあるのか? (ちくま文庫) / 感想・レビュー
mazda
これから生きていく人たちに重要な力として、国語、数学、理科、社会などの情報処理力、コミュニケーション、ロジカルシンキング、シミュレーションなどの情報編集力、忍耐力、体力、精神力などの基礎的人間力を挙げています。AIがあるしググればなんでも情報があるか人間が記憶する必要はないという意見もありますが、そもそも学力がない人はうまくググれないので、このためにも情報処理力は必要です。さらに、得られた情報の意味を深く考えるために情報編集力が必要です。10年後の自分のために、これらの力をつけるのがいいということです。
2024/01/04
たまきら
面白かった。本の作りからして門外漢の人へのプレゼンテーションのような明快さ。著者のプロフィールを拝見すると、リクルート→メディアファクトリー創設→初の民間校長と、伝えることと育てることのプロではありませんか。いやはやすごいスキル。全編よく構成され、メッセージに無駄がありません。今後新しいツールが次々に導入され、生活には大きな変化もあることでしょう。けれども、人はそんなに大きくは変わりません。ガソリンを食べて鉄の糞をするようにはならないのです。だから、仕事はいくらでもある。自分はそう思います。
2020/12/28
こじ
評価5/5 我々の仕事の一部はどんどんAIに置き換えられ始めている。 そこで、AIが得意な分野の能力を高めたとしても、人間が敵うはずがない。 だからAIの不得意分野を知った上で自分の武器を作ることが未来に求められる。 では、AIの不得意分野とは何か? それは情報編集能力や意外性である。 例えば、机の上にりんごがあったときにりんごと認識する能力はAIの方が優れているが、りんごを使ってお手玉しようとか意外な発想は人間の方が得意である。 そして、その意外性はエンターテイメントとなり、人間としての面白みである。
2021/10/24
イワハシ
相変わらず、現場にいて現場のことばで書かれている。ちょっと詰め込んでいるのでとっ散らかった感もあるし、ダレるところも正直あるが、今読むべき本だった
2022/02/28
gissy
地に足がついた一冊でした。中高生に向けた本なのですが、職業柄、首を縦に振り過ぎて、首が疲れてしまうくらい同意できることばかり。情報編集力の必要性、正解のない課題へ向かう力が必ず必要になるという根拠、メチャ理解できました。藤原和博さんの本、また手に取ってみたくなりました。
2023/02/18
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