吸血鬼飼育法 完全版 (ちくま文庫)
吸血鬼飼育法 完全版 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
fukumasagami
1968年に出版された都筑道夫の活劇小説集「一匹狼」に、同じ主人公片岡直次郎の中編と、元になった短編2篇を収めた完全版。高度成長期の日本を舞台にトラブルシューターが活躍する。
2022/01/30
本木英朗
日本のミステリ作家の一人、都築道夫の作品のひとつである。俺はもちろん、今回が初めてだ。渋谷宮益坂に怪しげな事務所を構え、所長かつ唯一の所員でもある一匹狼の片岡直次郎は、警察に頼めないトラブルの収集家。警察隊の包囲から殺人犯を脱出させる方法やエレベーターで人質にされた少女の救出まで、どんなミリ難題も見事に(時には思わぬ手段で)解決する……という「吸血鬼飼育法」4編ほかのことが書いてある。やっぱり俺は、2編目と4編目が面白かったよ。他にもみんなよかったけれどねえ。またいつか読もうと思う。
2020/10/31
かわちゃん
2021年に1960年代後期の、この軽快なアクションミステリーを読めるってのも、素敵ですよね。長い時を経た連作集ですが、その時を軽く超える楽しさってのも、やはり都築先生のエンターテイメント性ですかね。本格派前夜のこの雰囲気も楽しみました。
2021/02/21
鵙屋
★★★★☆ とうとう手を出した都筑道夫。吸血鬼漫画にはまっている今ぴったりのタイトルだと借りてみたら、ケレン味たっぷりのシリーズだった。ちょっと軟派で時々ハードボイルドなfaaの片岡直次郎が巻き込まれる事件は、どれも意外性たっぷり。表題作はオタクが思ってたんとは違ったが思ってたよりオタク喜ぶ内容で満足。報酬が5万とか50万で随分お安いと思っていたが、コーヒー一杯70円の時代の物語でびっくり。古さを感じさせない手腕に脱帽でした。
2021/09/10
ムーミンママ
ちょっと古風だけれど とっても面白い。他の作品も読んでみたくなった。
2021/08/04
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