哀愁新宿円舞曲 増補版 (ちくま文庫)
哀愁新宿円舞曲 増補版 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
ドナルド@灯れ松明の火
都築さんの未刊行短編集。プロットに工夫・苦労したのではないか。玉石混交だった。 ややお勧め
2021/12/03
てまり
売買春中心に、性に関する話を集めた感のある短編集。なんで売春すんの?の理由が貧困、薬物中毒、知的能力の障碍で、切実さが描かれている。この時期の男性作家だと他人事っぽいロマンシズムが多いのに。「トルコ・コーヒー」の気詰まりな状況とか、心にしこりが残る。エッセイ集で読んだエピソードもそのまま出てきてて、いろいろ印象的なものを見てきたんだろうな。いっぽう「隣りは隣り」、オンボロアパートに住むちょっとだけ後ろ暗い住民たちの騒動が楽しくて読みやすく、ひと息つける。
2021/12/16
warimachi
さすがに語り口が巧い人だなあと。違う作風のも読んでみたい。
2021/12/07
かわくん
一時期、都筑道夫にはまっていた。特に砂絵のセンセーが登場するなめくじ長屋のシリーズ。長屋の個性的な面々が出て楽しい。哀愁新宿円舞曲は、主に戦後の新宿を舞台にした話。特にその独特の雰囲気が分かるような描写が、当時を知らない私にもリアルに感じられた。
2021/10/13
吉田正
やっぱり最高ですね、全然古く感じない。
2021/11/19
感想・レビューをもっと見る