KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

石ノ森章太郎コレクションSF傑作選 ――SF傑作選 (ちくま文庫)

石ノ森章太郎コレクションSF傑作選 ――SF傑作選 (ちくま文庫)

石ノ森章太郎コレクションSF傑作選 ――SF傑作選 (ちくま文庫)

作家
石ノ森章太郎
出版社
筑摩書房
発売日
2021-08-12
ISBN
9784480437617
amazonで購入する

石ノ森章太郎コレクションSF傑作選 ――SF傑作選 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

keroppi

石ノ森章太郎のSF短編集。1960年代から1980年代まで、色々収録されていて楽しめるが、一番印象に残っているのは「狂犬」だ。1966年「少年マガジン」に短期連載されていた。私はその当時まだ、ジャック・フィニィの「盗まれた街」もヒッチコックの「鳥」も知らなかったが、町がどんどんおかしくなっていく様子や救いようのないラストに衝撃を受けたのを覚えている。映画が大好きだった石ノ森さんが、映画を自分の作品に昇華していったのがよく分かる。

2021/08/22

へくとぱすかる

石ノ森章太郎の特質はSFにある。ギャグ作品にさえ、そういう設定のものが多い。これは解説のすがや氏も指摘している。何よりもその絵、タッチが未来を描くのに向いているのだと思う。不思議なことに、後年、リアルな絵柄に近づくほど、未来さ(へんな言葉だが)が薄れていくようだ。未来の本質が空想や夢にあるためだろうか。収録作品の中では、巻頭からの3作品が好きだが、どれも60年代の作品。「敵 THE ENEMY」は、いかにも60年代という感覚。ショートショートにありそう。「狂犬」は意外な結末という点でも作中で一番だと思う。

2021/09/02

スターライト

ちくま文庫から出されている石ノ森章太郎コレクションのSF編。時代物やギャグ物、少女マンガ、ファンタジーなども書いていた石ノ森だが、やはりSFマンガは彼の魅力の一つだろう。『サイボーグ009』をはじめ、『リュウの道』『番長惑星』など印象的な作品が思い浮かぶ。そんなSFマンガから60年代を中心に8篇を収録。私的ベストは突如町の人々が狂いだし脱出できなくなる「狂犬」少年少女が生き残りをかけてたたかい『蠅の王』をほうふつとさせる「おわりからはじまる物語」あたり。SF編第2弾を期待したい。

2021/08/26

bittersweet symphony

石ノ森作品に個人的に乗れない理由は、読者の通俗的一般解に近すぎて楽しめないからなのだろうと思われる。例えば手塚や水木や横山や藤子にある通俗的一般解からの乖離要素が石ノ森作品には希薄なのではなかろうか。

2021/08/15

キュー

ほとんどがバッドエンドでビビった。そういう時代感だったんですかね。

2022/09/22

感想・レビューをもっと見る