見えない音、聴こえない絵 (ちくま文庫 お-46-3)
見えない音、聴こえない絵 (ちくま文庫 お-46-3) / 感想・レビュー
阿部義彦
ちくま文庫8月の新刊。現代芸術には興味があるのに、大竹伸朗さんとは何故かあまり接点がなくて名前も間違ってのぶろうだと思っていた始末。(本当はしんろう)ただ描いた独特のタイポグラフィーをみて、あーあの方か!と納得しました。芸大入試に失敗して、武蔵野芸大に入ったら直ぐに休学して、北海道の牧場に働き行った変わり者で、その後大学に戻ると再びロンドンに留学する始末。その辺の事もエッセイで触れられています。作品的には赤瀬川原平さんの後継者の様にも。銭湯を作品にしてお湯につかれる芸術とかぶっ飛んでます。さすらう芸術家。
2022/08/27
ありんこ
絵本「ジャリおじさん」が好きで、大竹さんの文章も好きです。自分の展覧会に関わる人の思いについて触れていたり、過去のものよりも今日世界のどこかで生まれたものを見たい、バンドの音を聞きたいと書いていたり。常に人と人とのつながりを大切にし、芸術というものをアップロードしていく、素敵な方だなぁと改めて感じました。
2023/11/18
kana0202
造語がおもろい
2023/02/24
ぺこら
ここまで語るのかという驚き。アーティストの誠実な人柄が伝わる。制作にむかわせるのは「何」かなどと訊いてはいけないのである。同じ時代を生きるよき鑑賞者であろうと改めて思う。個展がいよいよ楽しみ。
2022/10/16
ピラックマ
2月まで開催されていた回顧展を見に行った際に感じたが、 これでもかと並ぶ過剰すぎる作品群に圧倒されかなり疲れた。底知れぬエネルギー、図録にしろグッズにしろサービスしすぎ。本書でもそれは感じる。「私の芸術劇場」に出演した際に語っていた「何でもいいんだよ」がまさに正鵠。 大竹氏の作品との最初の出会いは一風堂のレコードジャケットだったと記憶している。JUKEも聴いていた。当時から好きだったユキヒロさん教授が相次いで旅立たれ、同時代を走ってきた氏も既に60代後半、あまり無理せず、時にはご自愛も。
2023/04/03
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