ドライブイン探訪 (ちくま文庫)
ドライブイン探訪 (ちくま文庫) / 感想・レビュー
はっせー
昭和レトロが好きな人やドライブが好きな人に読んでほしい本になっている!ドライブイン。名前は聞いたことはあるが見たことがない。そんな存在である。そんなドライブインの歴史や働いている人の話をまとめたのがこの本になっている。著者の方がとても丁寧に話を聞いているため当時の雰囲気や苦労がしっかり伝わってきた。行ったことがないにも関わらず何故か懐かしい。まるで祖父母の家に遊びに行ったあの感覚に似ている。私達の体に残っている大事な昭和の世界なのかなと思った。とても面白いのでぜひ読んでほしい本になっている!
2023/02/11
雲をみるひと
全国各地のドライブインの探訪記。各章、各々一つのドライブインを取り上げていてそれぞれが独立しているが、全編に渡り丁寧に取材されていてあまり章間の濃淡を感じない。それぞれのドライブインの歴史や関係者の人間ドラマがよくわかる良質なルポだと思う。
2022/08/17
Shoji
紛れもない昭和の記録だ。私がまだ幼少の頃「〇〇ドライブイン」や「ドライブイン××」というのがあって、父の運転する車で連れて行って貰った記憶がある。それだけのことが、レジャーだった時代だ。日本各地に点在する自動車博物館に展示された旧車を見ては、懐かしい思い出が蘇る。今見るその車は、狭くて居住性が悪くて性能も出ないマッチ箱のような車。そんな車に乗せられて行ったドライブイン。懐かしいな。今でも残っている昭和のドライブインの経営者の方には、このご時世、大変なご苦労があると察しますが是非とも頑張って欲しいです。
2023/03/18
Ex libris 毒餃子
日本人の娯楽としてドライブをしなくなってきているようだ。観光バスツアーということもなくなってきている。日本の一時代を感じさせる本であった。ちなみに自分は大滝ドライブインによく行きます。
2022/07/16
Inzaghico (Etsuko Oshita)
時代の徒花かと思いきや、どっこいしっかり生き残っているドライブインもあり、一般道から見た一種の戦後史、一級の風俗ルポルタージュとなっている。かつてはトラック運転手のたまり場兼情報交換の場でもあったが、今では冷蔵輸送技術が発達して、かえって一刻も早く届けなければならないという風潮が強まり、かつてのように一休みして(お酒も飲んだりして)という光景がなくなった。技術の発達は喜ぶべきことだが、つながりや人のぬくもりがなくなるのは寂しいのう、と昭和センチメンタルに浸る。
2022/12/09
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