しかもフタが無い (ちくま文庫 よ-32-1)
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しかもフタが無い (ちくま文庫 よ-32-1) / 感想・レビュー
breguet4194q
著者の一作目、言ってみれば草稿集です。ただ、やっぱり視点が凡人とはちょっと違うかなと思いました。確かにそうだと思える部分、そう言う見え方かと驚く部分、そしてハッとさせられる部分。どれも新鮮に感じたと言うことは、それだけ自分の頭が固くなっている証左。日頃から考え方は柔軟でなければと、改めて思いました。
2024/05/15
馨
ヨシタケシンスケさんのスケッチ集。ヨシタケさんの頭の中で考えている取るに足らないものという感じ。哲学的で面白く、くすっと笑えました。いるいるこんな人、という人物像、あるあるな状況に共感しきりでした。おまえの家の冷蔵庫をあけっぱなしにしてやる、最高です。エライ脅迫。
2023/03/18
fwhd8325
世田谷文学館でヨシタケシンスケさんの展示を見たのは2022年。どんな隙間も見逃せないほどの圧倒的な展示だったと記憶しています。とても楽しく、年甲斐も無くはしゃいでしまったようです。この文庫は、ヨシタケシンスケさんが世に出るきっかけとなったデビュー作のようです。こちらもとことん楽しませてくれます。
2024/01/08
Kazuko Ohta
ヨシタケさんが絵本作家としてデビューしたのは2003年。そのデビュー作を筑摩書房が文庫化しちゃいましたというもの。ひとつひとつに脈絡があるのかないのか、なんとなくこちらは戸惑う。添えられた字も今と変わらないように見えつつも、上手下手とは関係なくちょっぴり読みにくかったりして、うん、確かに若かりし頃の作品だろうと思わされます。今よりもほんの少し悪意を感じる一節もある(笑)。だけど若くてもやっぱりヨシタケさんはヨシタケさん。いくつかはその言葉に感じ入り、いくつかはふきだしてしまう。そして切ない。そこが好き。
2023/11/15
keroppi
ヨシタケシンスケさんのデビュー作を文庫化。ヨシタケさんが書き留めたスケッチをまとめたもの。日常の何気ない人の仕草や、社会に溶け込めない辛さや、生きづらさや、日々の妄想や、…うん、分かる分かると頷いたり、クスッと笑ったり、ヨシタケさんも大変だったんだねと思い描いたり。文庫のこのサイズが、ヨシタケさんのオリジナルの絵のサイズに近いのかもしれない。だから余計にヨシタケさんの苦しみや悩みを感じてしまう。カバー裏にも初版限定のイラストエッセイがあり、ヨシタケさんの裏側を覗いている気分になる。
2023/03/21
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