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よみがえる天才7 北里柴三郎 (ちくまプリマー新書)

よみがえる天才7 北里柴三郎 (ちくまプリマー新書)

よみがえる天才7 北里柴三郎 (ちくまプリマー新書)

作家
海堂尊
出版社
筑摩書房
発売日
2022-03-10
ISBN
9784480684233
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よみがえる天才7 北里柴三郎 (ちくまプリマー新書) / 感想・レビュー

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元よしだ

読了~ 大変楽しく読めました 海堂さん歴史物もいけるのですね~ 次の【森鴎外】も楽しみです

2022/03/30

Ryoichi Ito

北里柴三郎は1890年,血清療法をジフテリアに応用し,同僚のベーリングと連名で「動物におけるジフテリア免疫と破傷風免疫の成立について」という論文を発表した。わずか2頁の論文は血清療法の基礎,免疫学の出発点となる。だが翌週ベーリングは詳しい論文を単独名で発表し,これが彼の第一回ノーベル生理学・医学賞受賞の理由になった。現在なら北里との共同受賞になったはずだ。ベーリングは北里の名誉を盗んだ。ドイツは国を挙げてベーリングを応援したが,北里は国を挙げて足を引っ張られたという違いもあった。

2022/12/13

ジュンジュン

北里柴三郎を取り上げるのは、二つの意味でタイムリーだ。新札の人(2024年から千円札の肖像に)、そしてコロナ禍。目に見えない敵との戦いは、およそ100年前、19世紀後半から始まった。対コレラ、赤痢、ペスト、結核、スペイン風邪…。医の道は、正解と誤解を繰り返しながら、現在なお続いている。医の道は一日にしてならずだ。北里は、その黎明期(血清療法と免疫学の誕生)の重要なプレイヤーの一人。もちろん、彼も試行錯誤と誤謬を繰り返す。繰り返しながら、細菌学者から医政家へ、そして、医の巨人へ上り詰める。

2022/06/03

mawaji

新千円札の肖像に採用された肥後もっこすのドンネル柴三郎、興味深く読みました。試験管片手に研究者のイメージがありましたが、ドイツから帰国後は医学者から医政家に変貌し、晩年は老害も出てきてしまったようでちょっと残念なようにも思われますが、当時の状況を鑑みればよく頑張ったと思いますし、お札の肖像に選ばれて然るべき人物なのでしょう。大隈重信にとことん反発し続けた柴三郎との確執は、早稲田大学に医学部ができなかった遠因になっていたのであろうか…。本書を読んで、現在の衛生行政の誤謬を理解する一助とすることにしましょう。

2022/05/18

しょ

まず、ちくまプリマー新書と思えない読みづらさにしょんぼり。人物名の列挙が多いのと、時代背景を知ってる前提はまだ仕方ないけど、俎上とかちょいちょい中学生には向かない言葉選びな気がする…。年代順なのは親切。扉の裏の写真とそのキャプション、はじめ読み飛ばしていたが、その章の概要にもなっていたのでこれを読んでからすこし読みやすくなった。ついでに高祖父の名前が出てきたので興味が強まったところもあるか。

2024/09/01

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