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森鴎外 ――よみがえる天才8 (ちくまプリマー新書)

森鴎外 ――よみがえる天才8 (ちくまプリマー新書)

森鴎外 ――よみがえる天才8 (ちくまプリマー新書)

作家
海堂尊
出版社
筑摩書房
発売日
2022-04-07
ISBN
9784480684257
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森鴎外 ――よみがえる天才8 (ちくまプリマー新書) / 感想・レビュー

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森鴎外は多作で全集は38巻に上る。この作品群は彼の私小説の大河小説であるとも言える。日頃本音を隠蔽することに気を使っていた鷗外。二重の仮面を被り続けた鷗外の本音が、創作の中にあっさりと見つかることも多々ある。ある日の森家では「ヰタ・セクスアリス」が朗読される。家中の女達ことごとく涙して、妻はショックから病になる。そして長男誕生と時同じくして妻(登志子)と離縁。終生続いたかつての恋人エリーゼとの文通。。死の直前に後妻志げに庭で手紙を焼かせたようです。愛妻志げと本書にあるが文豪の奥さんにはなりたくないね🤔

ROCKDOWN

小倉の図書館で特集されてたので読みましたが、小倉での業績とは一体、たった3年だし、ただの左遷だったのかと少しガッカリでした。しかしその時の小倉日記が、後の松本清張の「有る小倉日記伝」に繋がったと思えば感慨深いものです。 森鴎外は文学と医学を極めた超人的な天才なので、孤高の完璧人間をイメージしてました。しかし実は何でもできてしまうが故に器用貧乏で一つの事を極められない葛藤があったことや、嫉妬や挫折も味わい、意外にも家族愛に満ちていたことを知りイメージが変わりました。今度は作品に手を伸ばしてみようと思います。

2022/08/28

ジュンジュン

「舞姫」の森鷗外は軍医と作家の二刀流だった。それも、近代文学の誕生に立ち会いながら、最高位たる陸軍軍医総監に就任するほど両方を極める。そんな天才の信条は、学問至上主義。裏目に出たのが脚気問題。経験に裏打ちされた対処法があったにもかかわらず、脚気(ビタミンB1欠乏症)の原因を見誤り、多くの兵を失うことに。また、鷗外作品には多分に自伝的要素がある。そのため、軍務を離れ、専業作家になった途端、輝きを失ったとも。明治の文豪にとって、軍医と作家は不可分だったのだろう。同じく本書も、同シリーズ「北里柴三郎」と不可分?

2022/07/04

Ryoichi Ito

著者は最後に「規格外の大人物,鷗外森林太郎は,明治・大正時代の衛生学と文学界を作り,ひいては日本の骨格を作り上げた不世出の天才であった」と書く。小さな著作でこの大人物を描くのは到底無理だ。鷗外の軍医・文学者の面を書くのが精一杯で,私的な側面はほぼ完全に無視された。特に,ドイツでの恋人・エリス,最初の妻・登志子,終生の妻・志げ,母・峰子,そして於菟・真理・杏奴・類という子どもたちについてほとんど触れていないのは残念だ。また,脚気が米食によることを終生認めようとしなかった理由をもっと掘り下げて欲しかった。

2022/08/29

元よしだ

読了~~ ようやく読めました 【北里さん】の方がおもしろかったです

2022/06/09

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