世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書 11)
世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書 11) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
とても好き。構成は、数学者藤原先生に小説家小川先生がインタビューする対談形式。数学入門というより、数学世界の美しき定理の美しさを、小説家小川先生の美しき言葉でわかりやすく紡いだ新書。素数や虚数、円周率πが持つ不思議な特性に宇宙の神秘を感じます。その分野には素人だけれども、難しい事柄を私達にもイメージしやすいよう『言葉として表現できる』スペシャリスト、まさに小川先生のような方達が、仮に歴史上のあらゆる天才達にインタビューできたとしたら···我々知的好奇心の固まり達を興奮させないわけがない!確かな良書‼️🙇
2020/04/08
Aya Murakami
読書メーターで存在を知った本 円周率って円の面積だけのものではなかったのですね。ビュッフォンの針の問題というものの確率になぜか円周率が…。円なんて微塵もでてこない平行線と針しかでてこない問題なのに…。改めて数学って不思議で美しい学問だと思いました…。 後、藤原さんが言ったとおり西洋の学問ってなぜかしら頭が固いものなのですね。ピュタゴラスのルート事件とか進化論とか…。疑問に思っていたのが自分だけでないのに安心しました。
2021/02/17
mitei
数学者の世界が垣間見えたような一冊だった。数学をそんなに知らない人でもスラスラと読めそうな内容でわかりやすかった。
2012/01/30
buchipanda3
数学者と作家が語らう数学の魅力。小難しさとかはなく、数学という抽象的な世界が見せる美しい一面を分かりやすい言葉で垣間見せてくれて面白かった。美しい定理と醜い定理という表現に思わず納得。感覚的に脳がスッと受け入れる定理はやはり特別なものを感じさせる。時代を超越した確かな普遍性も魅力的。多くの天才を数百年にも渡って惹きつけ、その人生をも飲み込んでしまうのも分かる気がする。まさに魅惑的なものなのだと思う。あと、ガウスと小川さんの意外な接点、これもまたある意味運命のような美しさを感じさせてくれた。
2020/04/12
(C17H26O4)
天才数学者が生まれるには、神や自然など何かにひざまずく心を持っていること、幼い頃から美しいものを見ていること、精神性を尊んでいること、この3条件が必要だという。数学も文化だから、民族性や地域性に深く関係があるというのも興味深かった。例えば、ゼロがインド人により発見されたのは、東洋の哲学的な考えによるもので、微分積分学の定理の発見や、数学と物理学を結びつけたのが西洋人だったのは、宇宙は神様がつくったのだから調和に満ちているにちがいない、というキリスト教的世界観によるものとのこと。
2020/08/19
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