目玉の学校 (ちくまプリマー新書 23)
目玉の学校 (ちくまプリマー新書 23) / 感想・レビュー
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初版2005年。赤瀬川さんの不思議に対する好奇心が深すぎて、深すぎて。その様子は小さい頃から続いているようで、「目」を題材にスタートして、見ること・見えること、見方、カメラ、絵、美術・芸術、、、とお話は進んでいく。お話の広がり具合に、驚き。
2014/11/10
tama
図書館本 赤瀬川さん好き 始まってかなりの間は肉体的眼球にまつわる赤瀬川流エッセイだが、終り近くなると美術話になって面白くなる。まずお手本で模写し、筆の線(面)を覚えるのだが、部分がそっくりに出来ると嬉しい。おおっ。それから写生。「眼に入ったものをいったん頭に入れて記号化して、もう一回見直しているのが人間」。自分が求める意味に振り回される「見た感覚」。絵を見て文章を書く仕事始めてから路上観察学会って知らなかった。模写は絵の鑑賞にもいい。見る心地よさに磨きがかけられる。やっぱり赤瀬川さん凄い!
2020/08/07
へくとぱすかる
美術がよくわからない人におすすめしたい。視覚について、普段から疑問に思っていることが、見事に「あっ!それ、あるある」という感じで述べてあります。目で触ること、影の立体……、人間を視覚を通して分析した本と言えるでしょう。しかも、極めて明快。トマソンの赤瀬川さんは鋭いです。
2013/12/05
貧家ピー
物事をしっかり見るという事はどういうことか。 錯覚から想像力・創造力が広がっていくことがある。 見ることの不思議。 「脳の中の幽霊」にも重なる話。 流石は赤瀬川源平、目のつけどころが細かい。
2006/01/10
愛奈 穂佳(あいだ ほのか)
【ココロの琴線に触れたコトバ】目には錯覚があるから面白いのだ。実用面での目の錯覚は困りものではあるけれど、しかし、人間の目に錯覚がなかったら、人生はつまらないものじゃないだろうか。そもそも芸術なんて生まれるだろうか、結婚なんて出来るだろうか。
2015/07/22
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