「科学的」って何だ! (ちくまプリマー新書 66)
「科学的」って何だ! (ちくまプリマー新書 66) / 感想・レビュー
hnzwd
科学は、できることとできないことをはっきりさせるもの、というのは完全に同意です。理科系のまともな専門家が「現在の科学ではできません」と、行った場合、「現在の科学では(ここまではできますが、何もかもすべては)できません(し、する意味もあまりありません。多分、こうやればできるんでしょうけど。)」って意味なんだよなあ。。科学的に認められているんです!って言うけど、理論を言わない場合は詐欺、っていう判別法も大事。
2022/06/16
てながあしなが
ちくまプリマーだから初歩的な内容だろうとたかをくくっていたが、結構深いところまで言及していて面白く読めた。ただ中高生は理解できないところも多くあっただろう。個人的には前書きがないのが気になった。そのせいで、どんなことを志向して書かれたのかが分からず、屋上屋を架すような、宙ぶらりんな感覚で読み進めることとなり、落ち着かなかった。個人的には、地球外の知的生命体の話が目から鱗だった。たしかに、いるとしたらこの地球の知の体系と似てくるはずだよなぁ。
2018/04/20
Rachel
松井隆典さんの本を読んでいると、科学の道を選ばなかった自分を呪う。ということは、「人類に知的好奇心を還元する為に研究している」という松井さんの科学者としての試みは成功しているんだろう。同氏の自伝的な著書『コトの本質』でも触れられていることだが、なぜ現代人が懐疑心を持つことがなくなったか? それは戦後の教育方針が、小さい頃から自己が確立しており、その自己性を尊重しなければならないという間違った方向に進んでしまったからである、という話は本当に興味深く、これからの自分の生き方についてすら深く考えさせられる。
2017/05/08
編集兼発行人
科学性に関する物理学者とイラストレーターとの対談。前者を師に後者を弟に仕立て宇宙の果てから人間の欲望までスケールを大小させつつ問答する構成。世間における「納得する/しない」と科学における「わかる/わからない」との相違を基礎にして人間圏における両者の混同と其れが齎す功罪とを楽し気に説き解してゆく展開。科学についての刺激的な思考法は無論のことコミュニケーションの場で相手が世間的なのか科学的なのか判断した上で話法を選択するという構えや理解の境界を明確に認識している者こそがプロであるといった趣旨の発言に頗る合点。
2014/03/27
syu
東大生の語る本、なるほどということは多かった、前読んだ本と同じ事書いてある…
2019/05/18
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