新しい道徳 (ちくまプリマー新書 72)
新しい道徳 (ちくまプリマー新書 72) / 感想・レビュー
タルシル📖ヨムノスキー
何事も白黒、善悪をはっきりさせるように教育されてきた世代としては実に頭が痛い。自分達が子供の頃には道徳の授業で思いやりだとか社会のためだとか散々教えられてきたがその常識はもはや通用しない。通用しないことを私たち知った風の大人は「最近の若いものは…」みたいな言い方をして一括りにする。思春期の頃にはそんな大人にはなりたくないと拳を振り上げていたのに。メディアの危うさとか、ブランド物の馬鹿馬鹿しさについてはなんとなく気づいてはいたけれどいじめの話は目から鱗。「生きやすいから生きにくい時代」という話にも納得。
2021/11/14
ぷりん
「携帯を持っていたら、大丈夫」「〇か✖か」「みんなと同じなら安心」という世の中が、試行錯誤して自分も人も納得させる答えを考えない人を生み出してしまった背景がよく分かった。これからは、身につけた知識を組み合わせて「納得解」を導く力をつけることが大切なのがわかった。
2015/11/08
月讀命
情報化し、多様化した現代社会では、道徳を感情的に押しつけることは不可能だ。バラバラに生きる個人を支えるために必要な「理性的な道徳観」を大胆に提案する。
2012/03/25
Kaz
民間から校長になり学校現場を運営していく手腕は凄い。その片鱗を垣間見ることができる本書。2007年の著書ですが、今の学校現場のめざす姿を的確に表現しておられます。
2017/12/03
wattann
積ん読してあったのをふと手に取り読んでみた。自分は教師として 子どもにどんな力をつけていけばいいか日々悩んでいるが、 藤原さんのこの文章で少し光が見えてきて、気持ちを明るくさせてくれた。「納得解」自分の中でもキーワードになってくると思う。
2012/01/09
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