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多読術 (ちくまプリマー新書 106)

多読術 (ちくまプリマー新書 106)

多読術 (ちくまプリマー新書 106)

作家
松岡正剛
出版社
筑摩書房
発売日
2009-04-08
ISBN
9784480688071
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多読術 (ちくまプリマー新書 106) / 感想・レビュー

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やすらぎ

寒き朝、私はこの本を手にした。新世界に足を踏み入れるために。…背表紙の並びを見ているときから、読みが始まっている。読書には好みや癖があってもいいが、多彩多様な世界から自分の目に触れない本を手に取ってみるといい。読書も出会いのひとつである。同じ言葉でも日々、感じ方が異なる。そこに再読の意味がある。無知から未知への体験。他者と付かず離れずを繰り返す。繊細で傷つきやすい感情のゆらぎを味わい愉しむ。書物に敬意をもち向き合うこと。…多読術だけではなく、本と本がつながり、世界が広がり、関係が深まる。読書術の道しるべ。

2022/01/06

へくとぱすかる

読んだ結果をどのように蓄積し、自分のものにしていくか。セイゴオさんは編集の方法を利用することを勧めている。かけ離れた知識のように見えても、どこかでつながっている要素を見いだしていくこと。まるで落語の三題噺のようだが、これが思わぬ発見を生むコツだろう。人間の知的な営みは、樹木の枝が分かれていくように発展していったのだから、それを逆にたどることで共通点を見いだせるはずだ、との確信をもてばよいわけだ。ただ、セイゴオさんのように、本に線を引いたり書き込みはしたくないので、私には残念ながらこの方法がとれない。

2015/06/12

ehirano1

「読書は編集である」でがつ~んと一発殴られ、編集には編集工学という何やら小難しい技術が必要とのことです。その編集工学の主たる技術は「地図と年表」の作成とのこと。説明を読むと只々メンドクサイ!これは個人の力ではなかなか難しいと思わされました。しかし、これを成し遂げることで(多分チームでやれば達成可能と思います)また新しい景色を読書で見ることが出来るかもしれないと思いました。

2022/09/23

mitei

インタビュー形式で話しが進んでいったけれども著者の読書量に只々脱帽するばかりだった。自分もそれくらいたくさん読みたいなぁ。

2010/04/08

koji

引っ越し準備中、本棚の奥から出てきました。平21年出版ですが、当時丸の内丸善に松丸本舗がOPENし、結構足繁く通っていました。当時を懐かしみ手に取りましたが、読んですぐ、「本は二度読む」とあり、それは「読んでいるのに中身が思い出せないものがたくさんあった」からとあります。ガツンとやられました。この達人にしてそうなんですね。それは最近再読に目覚めた私へのエールとなりました。この本には、読前・読中・読後術、3R(リスク、尊敬、お薦め)、本の編集工学等具体的な読書法が余すところなく書かれています。お薦めです。

2017/03/28

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