若いうちに読みたい太宰治 (ちくまプリマー新書 108)
若いうちに読みたい太宰治 (ちくまプリマー新書 108) / 感想・レビュー
harass
図書館の棚で見つけて借りる。中高生向けの太宰作品の紹介。一般的な太宰治のイメージとは違う作品を取り上げてある。著者は繊細な社会との折り合いなどに悩む若者向けとしての教育効果を狙っているフシがあり、それに、小説を読み慣れてない人向けに書かれていて、自分のような擦れっ枯らしにはくどさを感じたところもあった。各短編の名シーン抜粋などがあり、すっかり忘れてしまっている作品も多く、作品を読み返す気になったのはたしか。
2017/03/14
><
初版2009年。太宰治さんの作品は、タイトルを知っているだけにすぎなくて、ほとんど読んだことがなかった。でもこの本を読んで、太宰治さんの世界に足を踏み入れたくなった。齋藤さんの文は、どの作品も興味深く描かれている。今、出会えてよかったと思う。さて、太宰治1冊目はどれにしようかな。
2014/08/07
純子
『走れメロス』の授業前に読み始めた。「素晴らしい日本語のほとばしる言葉の濁流を楽しもう」とのこと。言葉の濁流とは言いえて妙。さすが。文章のリズムを楽しみながら音読をという提案に乗りたいところだが、時間も限られておりままならぬのが残念。いざ読むとなると読めない漢字のオンパレードで、なかなか濁流の勢いにはならなかった。太宰をほとんど読まずにここまできてしまった。若いうちにとはいかなかったがこれからでもいいかな。『女生徒』は先日読んだ北村薫さんのなかに詳しく出ていた。読んでいる子もいて、なんだか嬉しくなる。
2018/03/15
JUN
だいたい読んだことのある太宰治の作品であったが、著者はより深い観点から解説を加えてあり、それらの作品を再読してみたいと感じた。特に「新樹の言葉」と「饗応夫人」を再読してみたくなった。
2015/10/24
そうたそ
★★★☆☆ 小中学生向けの太宰治の紹介本。「人間失格」等から抱く陰鬱なイメージが強い太宰治の作品を、異なる視点から紹介しており、太宰治は若い頃にこそ読むべきという著者の考えが明確にあらわれている文章だった。細部を忘れている作品も多いので、また読み返さなきゃなあとつくづく。
2019/12/10
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