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フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166)

フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166)

フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166)

作家
藤森照信
出版社
筑摩書房
発売日
2011-09-07
ISBN
9784480688620
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フジモリ式建築入門 (ちくまプリマー新書 166) / 感想・レビュー

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misui

19世紀までの通史的なまとめ。教科書的でないくだけた語り口で、様式のポイントや影響関係を述べつつ「建築とはなにか」という大きな問いに対する答えを提示してくれる。ある程度発展すると過去の再生が起こり、飽和して歴史主義に陥ってしまう、という感じ。「建築は記憶と美の器。民家は生活と無意識の器」」。住宅が中心の日本編も◯。

2015/06/26

rinakko

建築とは何か──。神の住まいとしてはヨーロッパ建築史をたどることで、人の住まいとしては日本の住宅の変遷に着目することで語られる。例えば、“民家” は神殿や教会とは違い、その時代の普通の人々の無意識の世界と如何に深くつながっているか…という話は、私には意外な観点でとても面白かった。 “人は、自分の時間的アイデンティティを、目に映るものが変らないことで確認している。” “建築は記憶と美の器。民家は生活と無意識の器。”

2023/12/13

ネムル

再読。前半は同新書『人類と建築の歴史』の復習で、半ばからはギリシャ以降のオーソドックスな建築史。ここでも建物の内観と外観の関係についてこだわる。ただしギリシャ以前の内観→外観という流れでなく、外観(モノ)→内観(空間)に変わり、建築が死を迎えるという見方。平易で良い建築入門。

2015/06/09

オサム兄ぃ

この半年、縁のなかった建築関係者と組んず解ぐれつ悪戦苦闘の日々を過ごした。お互い仕事なのだから同じ方向に進んでいるはずなのに、今一つ言葉を共有できず、パシッと彼らを引き締める一言が出てこなかった。長く関わった情報分野から見ると、彼らの管理手法が祖型であると直ぐに分かるが、いかにも緻密さに欠ける上、部外者からは見えない独特のヒエラルキーが支配していて、これがまた全体の効率を削いでいるように思えてイラつかせてくれる。行き詰ったら良い教科書で歴史に学べ、というわけで手に取った一冊。

2014/12/29

qeise

とにかく最高。以下、特徴を列挙すると、第一に、明快な解説。第二に、ポイントを押さえた通史。第三に、細部よりも全体の明示があげられる。時期は、人類史における先史時代から青銅器時代、西洋建築におけるビザンティン様式から歴史主義、日本建築における竪穴式住居から数寄屋建築に及び、また学問ジャンルは建築学のみならず歴史学、人類学の知見にまたがる。そして、著者なりに「建築とは何か」について、正面から答えを提出している。あとがきを読む限り、モダニズム以降の建築については続編が出版されそうなので、今から楽しみにしている。

2011/10/25

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