しびれる短歌 (ちくまプリマー新書)
しびれる短歌 (ちくまプリマー新書) / 感想・レビュー
Aya Murakami
図書館本 包丁を持った妻に夫が後ずさる短歌はホラーですね。夫は気楽そうに見えて実は色々後ろめたい思いでもあるのでしょうか?私は女性なので男の気持ちは分からないのですが…。 カレンダーめくって二秒で5,6月を終わらせるうっかりさんな歌(木下龍也)も面白いしあるあるな歌でした。うっかりを神の領域と評する作者の感性もすごい。うっかりしている神様ってちょっと考えたら嫌ですが…。
2022/01/03
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
☆5.0 東 直子さんと穂村 弘さんが、短歌とは何かについて語っておられる。ふむふむ、なるほど。 本書と、ずれるが「昨日発表の読メの皆さん注目の一大イベント」に因み、 小生も『ととにょっ記』ではないが、 歌人もすなる短歌といふものを、「承認欲求満々toto」もしてみむとてするなり // 本来の / 趣旨はいずこと / クジラ泣く / 知らぬ存ぜぬ / 銭で耳栓 // BY(ToTo)
2021/04/15
コットン
お二人の歌人による短歌についての話でいろんな歌の良さが二人の会話を通して見えてくる。気になったのは以下。するときは球体関節、のわけもなく骨軋みたる今朝の通学:野口あや子、もろもろの愛憎はどうでもよし小さくなりたる母ふたりあり:小島ゆかり、家族の誰かが「自首 減刑」で検索をしていたパソコンまだ温かい:小坂井大輔、生前は無名であった鳥がからあげクンとして蘇る:木下龍也、」杜子春は恐怖のあまり目を閉じた。括弧の中には入れないのだ。「:千葉聡……。 まだまだあるが楽しすぎる短歌の話。
2019/01/15
鱒子
図書館本。主に市井の人々の短歌ですが、著名人のもいくつかあり。穂村さん 東さん お二方の解説が楽しい。今まで短歌って難しいと思っていたけれど、わたしも作ってみようかなーーと思えるようなハードルを下げてくれる本です。
2019/04/03
Kazuko Ohta
穂村さんのエッセイは大好きですが、歌集はほとんど手に取ったことがありません。というのも、私には歌心が皆無らしく、世の中の短歌や俳句を聴いてもわからないことが多い。八つ当たり気味に、説明してもらわなわからん歌ってどういうことよ!?と思ったりもするのです。本書も序盤はそんな感じ。食べ物の歌には食いついたものの、やっぱり説明なしじゃ私には理解不能やわなどとぼやきながら。それが第8章のトリッキーな歌に入るとニヤニヤが止まらず。職業としての歌人を目指すとかかる費用もリアルで勉強になりました。楽して稼げる仕事はない。
2021/09/01
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