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父の帽子・濃灰色の魚 森茉莉全集 第1巻

父の帽子・濃灰色の魚 森茉莉全集 第1巻

父の帽子・濃灰色の魚 森茉莉全集 第1巻

作家
森茉莉
出版社
筑摩書房
発売日
1993-07-01
ISBN
9784480700810
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父の帽子・濃灰色の魚 森茉莉全集 第1巻 / 感想・レビュー

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ブルーツ・リー

森茉莉も初読。 エッセイは、上手いと思う。特に父森鴎外について書いた文章は、恐らくお父様の文章を何度も読んでいるようで、文体が似ていて、読み易い。 一方で、小説は、ちょっと…。 本人も出来栄えが良くない事をエッセイで告白していたり、文章が絶望的だと述べたりしているが、その通りだと思う。 (私の小説も似たようなものだ!) 明治の生まれで、軍人さんの家に育って、よくぞここまで自由と個人を愛する人物に育ったと思う。 「人の小説は殆ど読んでいない」そうだから、これはもう、エッセイ書きとしての作品にこそ、期待する。

2023/01/10

すいれん

父親に愛され肯定された娘の矜持は、可愛らしくて傲慢だと思う。お嬢様にしては意地悪で下世話。とんでもなく視点が独特で面白い。貧乏サヴァランに編集されてたのが幾つか載っていて、にんまり。「かの子嫌ひのかの子讚美」がよかった。幸田文のことも書いてあった。文豪の娘というスタンスは同じだけども…。ずばずば言う(書く)姿勢は似てるかも知れない。

2015/06/26

あーちゃ

好きな人は憧れるほど大好きな、森茉莉エッセイ!アタシも森茉莉のようにいきたい一人だった。どんなに不遇でも、他人にどう思われようとも、本人が自分の生活に幸せを見つけて満足していれば、それで人生は美しいのだ。アタシは一般道から大分かけ離れた人生を送っている。エッセイも何も書けないけど、ぐにゃぐにゃ生きているところは彼女と共通だ。でも、その生き方はしばしば全否定される。攻撃もうける。なぜなら、みんなと違う、いわば異物だから。とても悩んだ時期が長く長く続き、苦しかった。そんな中で出会った、他人は他人、自分は自分と

2012/09/11

ゆりっぺ

1998年10月1日

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